宜野座vs北谷
宜野座がシードを撃破!6年ぶりのベスト8
宜野座4番・大城康
<第151回九州地区高校野球沖縄県秋季大会:宜野座5-3北谷>◇24日◇3回戦◇コザしんきんスタジアム
朝からの大雨で、両軍ナインも運営する先生も困憊させた[stadium]コザしんきんスタジアム[/stadium]の上空。当初の試合開始10時を遅らせて10時30分に開始出来るところまでグラウンド整備が行われた直後、再びの大雨。「これで中には入れない。いま雨が上がっても1時間半以上のズレがある」と聞き、[stadium]アグレスタジアム北谷[/stadium](糸満-未来沖縄)へ向かった。北谷のゲームが終了後、コザへたどり着いたときに、ちょうど試合が開始。新人中央大会準優勝の北谷に、宜野座がどのように立ち向かうのか注目された。
先制したのは北谷。初回、エラーと牽制悪送球、さらにエラーが続いて何もせず1点を奪った。守りに着いた宜野座野手陣だが、明らかに3時間も待たされた雨の影響が見てとれた。ここを逃すまいと、北谷は好打者の内間 北登が中前へ安打を放つと、続く真喜 志航は死球。立ち直れない様が見てとれた宜野座先発の新垣 元陽だったが、ここから意地の2者連続斬り。しかし、ここで痛恨の死球を与えて北谷が2点目をゲットした。
北谷の好右腕永山 大地なら、この2点を守り切れると思われたが3回裏、宜野座打線が永山 大地を捉える。2死二塁から2番大保 響輝が中前へと抜ける適時打。3番宜野座 空遙は風に乗った右中間を破る二塁打。大保 響輝が思い切りの良い走塁と判断を見せ、一塁から一気に生還。さらに4番大城 康宝にも右翼を襲う適時二塁打が飛び出し、怒涛の3連続長短打で、宜野座が逆転に成功した。
さらに宜野座は6回、エラーの走者を三塁へ進めると、8番津波 古駿の適時打で大きな大きな1点をゲット。北谷も7回、真喜 志航の犠牲フライで追いすがるも宜野座は8回裏、永山 大地を継いだ新本 塁星から、1番平田 大空がキッチリ犠飛を上げ流れを渡さない。8回から登板した宜野座の大城 康宝は、2イニングをノーヒットに抑える好投。宜野座が見事シード校を撃破し、6年ぶり22度目のベスト8進出を果たした。
(取材=當山 雅通)