試合レポート

愛工大名電vs星稜

2022.08.07

愛工大名電打線のすごさ、星稜の投手陣相手に14得点も納得

愛工大名電vs星稜 | 高校野球ドットコム
加藤 蓮外野手(3年) ※写真は過去の大会より

愛工大名電vs星稜 | 高校野球ドットコムトーナメント表
夏の甲子園の組み合わせ

愛工大名電vs星稜 | 高校野球ドットコム関連記事
ダントツの優勝候補の大阪桐蔭は何が凄いのか?大阪桐蔭に対抗できる優勝候補8校もピックアップ
第104回大会 全国47都道府県地方大会の日程一覧
甲子園注目選手

愛工大名電vs星稜 | 高校野球ドットコム大会の詳細・応援メッセージ
第104回 全国高等学校野球選手権大会

<第104回全国高校野球選手権大会:愛工大名電14-2星稜>◇7日◇1回戦◇甲子園

 好ゲームが期待されたが、思わぬ大差のついたゲームとなってしまった。夏の甲子園では決して珍しいことではない。強豪同士がぶつかり合うと、どちらかのチームがリズムを完全につかんだ場合、こういう結果になる。

 この日は、愛工大名電が愛知大会そのままの勢いを甲子園にぶつけたといえる。

 愛知大会は6試合を戦いチーム打率.423を残した。この日、4安打を放った1番・加藤 蓮外野手(3年)、1安打を放った6番・市橋 昂士内野手(3年)、4安打を放った7番・美濃 十飛外野手(3年)。この3人は、愛知大会全6試合でも安打をマークしていた。今夏、7試合戦って全ての試合で安打をマークしていることになる。

 昨年秋に新チームとなってから、秋は3回戦で中京大中京に敗れ、今年の春も決勝で東邦に敗れた。昨年夏の代表校がタイトルなしで今夏を迎えていた。その悔しさをこの夏にぶつけているのだろう。7試合連続安打中の選手が3人もいることが、それを証明している。

 今センバツに出場し、2勝してベスト8にも入った星稜(石川)の投手陣でも、その勢いは止められなかった。初回から2イニング連続して4安打での5点ずつを奪って2回が終わって10対0。愛工大名電のバットと夏へのナインの気持ちは、甲子園で途切れるどころか、勢いに加速度がついた。

 投げてはエースの有馬 伽久投手(3年)が8回を2失点に抑えると、9回には中日の守護神としてセーブの日本記録をマークした岩瀬仁紀氏の長男、岩瀬 法樹投手(3年)が1イニングを無失点。点差があったとはいえ「抑え」を演じてみせた。岩瀬もまた、愛知大会2試合に登板し2回を無失点に抑えており、これで今夏通算3回で無失点投球を続けていることになる。

 星稜は本来の力を出す機会がほとんどなく敗れた。3年生は悔しいだろうが、頼もしい2年生が来年以降のリベンジを果たすだろう。

 8回から登板し1回を無安打無失点に抑えた左腕、佐宗(さそう) 翼投手(1年)の名前を覚えておきたい。胸を大きく張るフォームで直球には切れがあり、縦の大きな変化球が使える。中学3年時に、全日本少年軟式野球大会で春夏連覇を達成した実績を持つ。高校野球デビュー戦となった今年の春季石川大会準々決勝で、先発5回を無安打無失点に抑える好投も見せていた。

 次期エース候補の武内 涼太投手(2年)との左右2枚投手を擁して、再び聖地に戻ってくることを信じている。

(文=浦田 由紀夫)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.11

【2024年最新版 スーパー中学生リスト】 関東地区の強豪校注目の遊撃手、高校スカウト殺到の大型左腕、中村剛也の長男など38人をピックアップ

2024.05.11

名門・東海大相模の進路紹介!プロ注目打者は東洋大、エースは中央大で早くもリーグ戦に出場!

2024.05.11

【新潟】プロ注目右腕の帝京長岡・茨木が完封、日本文理とともに決勝進出<春季県大会>

2024.05.11

シニア日本代表が発表!選抜大会準優勝の主力打者、ベスト4の主将、優秀選手などが選出!

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>