日大三vs桐朋
今年の日大三NO.1の長身スラッガーに期待 14安打15得点で初戦突破
日大三4番・永瀬開
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<第104回全国高校野球選手権 西東京大会:日大三15-3桐朋>◇16日◇3回戦◇八王子
第1シードで迎えた日大三が初戦をコールド勝ち。桐朋から14安打15得点と持ち味の強打ぶりを発揮して、2018年以来となる夏の甲子園へ1歩前進した。
旧チームの経験者として注目されている3番・富塚隼介内野手(3年)はこの試合3安打3打点とさすがの活躍。指揮官・小倉監督も「去年はここでサイクル安打を達成しているし、しつこい打撃ができる」と主軸として期待をかけていたが、もう1人期待を寄せているといっていいのが4番に入った永瀬開内野手(3年)だと考えられる。
つけている背番号は17番。秋も7番打者でスタメン出場していたが、この夏の初戦で4番抜擢。チームNO.1の長身である186センチ、そして体重86キロとがっちりとした体型の選手の多い日大三の中でも、ひと際恵まれた体格をしている永瀬は、第1打席でいきなり適時打を放ち、4番にふさわしい活躍ぶりを見せた。「練習試合から4番に起用しています」と首脳陣は期待を寄せて永瀬を使い続けているようで、その期待に見事応える一打だった。
変化球への対応に苦戦を強いられているようだったが、力任せな豪快なスイングをすることなく、コンパクトな構えから、レベルスイングでバットを振り抜く。ミートポイントまで最短距離で鋭く振り、痛烈な打球を飛ばしていた。
この試合、2打席目以降は凡打が続き、その内容を見て小倉監督は途中交代を判断したが、チームでも屈指のフィジカルがあるだけに、安定して結果を残すようなことがあれば、打線の厚みは一気に増してくる。
旧チームから活躍する冨塚との強力コンビで4回戦以降も快音を響かせることを期待したい。
試合は序盤、桐朋先発・新井陽太郎投手(3年)の前に苦しんだ。緩いカーブなどの変化球を駆使する、打たせて取る投球に快音が響かない。ベンチにいた日大三・小倉監督は「詰まっても良いからピッチャーの足元へ打とう」と打開策を講じて、3回からは毎回得点を奪って見せた。
6回には8番・寒川忠内野手(3年)の一打などで一挙5得点とビッグイニングで試合を決めると、守ってはエース・松藤孝介投手(3年)と2番手・安田虎汰郎投手(2年)のリレーで桐朋に反撃させず、15対3の7回コールドで勝利した。
80キロのスローカーブで勝負 都内屈指の進学校の背番号10が日大三に力投
ガッツポーズしながら雄叫び上げる桐朋先発・新井陽太郎
第1シード・日大三に挑んだ桐朋。偏差値70を記録するなど都内でも有数の進学校は敗れたものの、4回までは2対5と競り合いを演じていた。その中心にいたのは桐朋の先発として奮闘した背番号10・新井陽太郎投手(3年)のピッチングだろう。
直球は最速130キロを計測しない。「多分120キロ後半だと思います」と自己申告しており、自ら「ストレートには力がない」と理解している。だから新井が築き上げてきた投球スタイルは変化球を駆使する技巧派スタイルだ。
80キロ台のスローカーブ、そしてスライダーを駆使。特にスローカーブは自信があり、「長打になりにくいので、単打もしくは打ち損じてアウトにする」と自身のスタイルに即してピッチングの構成。この日はカーブの制球は安定しなかったが、スライダーと高めの直球で打ち損じを誘い、アウトの山を築いた。
ピッチングフォームも「タイミングをずらしたかった」ということで投げ方を微妙に変えて少しでも打ち取れる可能性を探るなど、「とにかく野手の力を変えてアウトを重ねたい」と打たせて取るためにあらゆる工夫を凝らして強打の日大三打線を封じた。その嬉しさは、チェンジでベンチに戻るたびにガッツポーズをしていた姿からも想像できた。
試合前から「楽しみにしていた」という一戦で負けたものの、堂々とした投球を見せた。その姿は指揮官の田中監督も「よく投げていた」と労いの言葉を贈っていた。
最速130キロを超えなくても、戦い方1つで全国の名門校にも通じる部分があることを後輩たちに示した。この姿から何を学び、後輩たちは生かしていくのか。そして新井は高校野球と一区切りがついたが、この試合を含めて高校野球生活で学び、経験したことをこれからの舞台でどのように生かすのか。
(取材=田中 裕毅)
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