塔南vs西舞鶴
塔南・野原が11K完封
塔南・野原 元気投手(3年)※写真は過去の大会より
<第104回全国高校野球選手権京都大会:塔南5-0西舞鶴>◇11日◇2回戦◇わかさスタジアム京都
昨秋準優勝校の塔南が登場。最速144キロ右腕・野原 元気(3年)が完封勝利を収めて初戦を突破した。
先発を任された野原は「カットボールで三振がとれた」と直球主体で追い込み、決め球に変化球を使う投球が冴え渡り、西舞鶴打線を抑え込む。
塔南打線は2回表、2死三塁から7番・藤井 倖稀(2年)が右前にポトリと落ちる適時二塁打で1点を先制。3回表には1死一、三塁から3番・小西 逸誠(3年)の中前適時打で追加点を挙げると、なおも1死一、三塁から4番・髙橋 颯汰(3年)の左越え3ラン本塁打でリードを5点に広げた。
「その後は攻撃が考えすぎて、振れなくなってしまった」(野口智紀監督)と4回以降は西舞鶴の右横手投げ右腕・大槻 隆之介(3年)を打ちあぐねたが、この日は野原がテンポのいい投球を見せ、4安打1四球11奪三振で完封。危なげない投球で初戦突破に大きく貢献した。
野原は打っても5打数3安打と活躍。「一昨日に西村(瑠伊斗・京都外大西3年)君がホームランを打って、負けてられないと思っていました。今日はホームランを打てなかったですけど、3安打できたので、コンパクトなバッティングでこの夏はやっていきたいです」と投打で活躍する意欲を見せた。
春夏通じて初の甲子園出場を目指す塔南。投打のキーマンとなる野原の活躍に次戦以降も注目だ。
(記事=馬場 遼)