試合レポート

侍JAPAN大学代表vs東芝

2022.07.03

大学日本代表が東芝とオープン戦!3-0で勝ち切る

侍JAPAN大学代表vs東芝 | 高校野球ドットコム
専修大・菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)

 7月3日(日) に[stadium]バッティングパレス相石スタジアムひらつか[/stadium]にて直前合宿の一環として行われた大学日本代表対東芝野球部との練習試合。7回終了時よりタイブレークの特別ルールの中、大学日本代表が4人の投手リレー3対0で勝ち切った。

 1回表、先発した専修大・菊地 吏玖投手(4年=札幌大谷)が、1四球を与えたが、後続を経ち初回を無失点で抑えた。

 続く、1回裏、2番打者、駒澤大・林 琢真内野手(4年=東邦)が三遊間を抜く安打で出塁すると、次の打者の初球に盗塁を成功させた。そして、3番打者、二刀流として注目されている日本体育大・矢澤 宏太投手(4年=藤嶺藤沢)が右中間深くに飛球を放つ。その間に、林が三塁へとタッチアップ。続く、4番打者、中央大・森下 翔太外野手(4年=東海大相模)が右手に死球を受けた。森下は、その場にうずくまりプレー続行は不可能。代走として東北福祉大・杉澤 龍外野手(4年=東北)が一塁へ。チャンスが広がり、2死一、三塁となり、5番打者、早稲田大・蛭間 拓哉外野手(4年=浦和学院)が打席に立った。先制点のチャンスだったが、センターライナーで無得点だった。

 2回表、菊地は、2死から死球を与えるが、後続を完璧に断ち、この回もテンポ良く無失点に抑えた。

 2回裏、6番打者、仙台大・辻本 倫太郎内野手(3年=北海)が四球で出塁すると、続く7番打者、明治大・上田 希由翔内野手(3年=愛知産大三河)が左前へ安打を放つ。無死一、二塁の場面で、8番打者、名城大・野口 泰司捕手(4年=栄徳)がバントを試みたが失敗。2ストライクに追い込まれ、左飛で1死。9番打者、明治大・宗山 塁内野手(2年=広島広陵)が右前へ安打を放つ。これでチャンスが広がり、1死満塁。この好機で打順が1番にかえったが、1番打者、慶應義塾大・萩尾 匡也外野手(4年=文徳)が三飛で2死、続く2番打者の林も三振に倒れこのチャンスを物にできなかった。

 3回表、裏ともに両投手がテンポの良い投球をを見せる。得点が入らず、0-0で迎えた4回表。ここで大学日本代表は、九州産業大・渡辺 翔太投手(4年=北九州)にスイッチをした。渡辺は、テンポよく力強い投球で、4、5回を味方のエラーがありながらも無安打に抑えた。

 4回裏、7番打者、上田が左翼線への二塁打を放つ。チャンスを生かすべく、8番・野口がしぶとく一、二塁間へ打球を放ち内野安打でランナー一、三塁。9番打者、宗山が右前へ適時打を放って、値千金の1点をもぎ取った。これで大学日本代表が先制し、1-0。なおもチャンスが続き、一、二塁から1番打者・萩尾が打席に入った。力強い打球を放つも、三塁へのゴロでダブルプレーで3アウト。この回は1点止まりだった。5回裏もランナーを出したが、後続が続かず追加点を挙げることはできなかった。

 6回表、法政大・篠木 健太郎投手(2年=木更津総合)に投手交代。篠木も6、7回をテンポの良いピッチングで相手打線にチャンスを与えなかった。

 6回裏、投手陣の活躍が攻撃陣へ流れをつくった。7番打者、途中守備から入った慶應義塾大・廣瀬 隆太内野手(3年=慶應義塾高)が左前へ安打を放つと、1番打者・萩尾が右越え三塁打を放ち、一塁走者が生還し追加点をもぎ取った。スコアは、2-0。続く、2番打者・林が右前適時打を放って追加点。3番打者・矢澤は惜しくも遊ゴロだったが、大学日本代表のリードは、3点となった。

 7回裏、大学日本代表は更なる追加点を試みたが、三者凡退に終わった。

 続く8回表、このゲームでは、特別ルールとしてタイブレークが採用された。この回から登板した大阪商業大・上田 大河投手(3年=大阪商大高)は、一、二塁から始まった1イニングをしっかり0点で抑えた。

 最終回となった8回裏、代打の亜細亜大・草部 真秀捕手(4年=常総学院)がバント失敗からエンドランを決め二、三塁。続く8番・上武大・進藤 勇也捕手(3年=筑陽学園)は申告敬遠で満塁。9番打者、天理大・友杉 篤輝内野手(4年=立正大淞南)は一邪飛で2死となり1番打者・萩尾。ここは、三振でゲームセット。

 1試合を通して、わずか1本しかヒットを許さなかった大学日本代表投手陣の安定感と2番打者・林と、9番打者・宗山の確実にミートしていく打撃に今後も注目していきたい。

(記事=編集部

[page_break両チームのスタメン]

【侍JAPAN大学代表】
1番(中)慶應義塾大・萩尾 匡也(4年=文徳
2番(二)駒澤大・林 琢真(4年=東邦
3番(指)日本体育大・矢澤 宏太(4年=藤嶺藤沢
4番(右)中央大・森下 翔太(4年=東海大相模
5番(左)早稲田大・蛭間 拓哉(4年=浦和学院
6番(三)仙台大・辻本 倫太郎(3年=北海
7番(一)明治大・上田 希由翔(3年=愛産大三河)
8番(捕)上名城大・野口 泰司(4年=栄徳
9番(遊)明治大・宗山 塁(2年=広島広陵)
先発・専修大・菊地 吏玖(4年=札幌大谷

【東芝】
1番(中)長沢 吉貴佐野日大—日本大学)
2番(遊)田中 達朗日大三-日本大)
3番(左)小柳 卓也春日部共栄-日本体育大)
4番(二)松本 幸一郎横浜-立教大)
5番(右)石川 桜太東海大市原望洋-東海大)
6番(指)柴原 健介誠履正社-日本大)
7番(三)吉田 潤(岡山理大付)
8番(一)福山 亮東海大相模-駒澤大)
9番(捕)中村 浩人多良木-法政大)
先発・吉村 貢司郎日大豊山-國學院大)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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