川内vs喜界
練習不足、選手層の薄さが響く・喜界
川内1点目
<第150回九州地区高校野球鹿児島県予選:川内13-3喜界>◇27日◇2回戦◇鴨池市民
3回表、川内は1死二塁から3番・有村 龍治(2年)の左越え二塁打を皮切りに、5連打を浴びせ、打者11人で計5点を先取した。
4回裏、喜界は無死三塁から4番・盛 聖也主将(3年)の中前適時打で1点を返し、相手のエラーで2点目を挙げた。
川内は5回表、満塁で5番・髙原 明日翔(3年)が走者一掃の三塁打を放つなど、四死球で走者がたまったところで効果的に適時打を浴びせ、計5点を追加。6回も3点をダメ押した。
喜界はその裏、犠牲フライで1点を返し、何とか7回まで粘りたかったが、反撃もここまでだった。
NHK旗出場の目安となるベスト16入りをかけてシード川内に挑んだ喜界だったが、無念のコールド負け。松元修監督は「四死球が多いとこういう結果になってしまう。練習不足、選手層の薄さが出てしまった」と悔しがった。
エース竹下 慎之佑(3年)が1回戦・鹿児島水産戦の後から右肘痛で先発を回避。2年生右腕・住友 晴城が先発したが、制球が不安定でストライクを取りにいった球を痛打された。5、6回は四死球で走者がたまったところでタイムリーを浴び、一気に点差が開いた。
点差は開いたが盛主将は「勝てない相手ではない」とも感じた。3回裏の1死満塁はいかせなかったが、4回は自らのバットで1点を返した。犠打で二塁に進み、6番・三浦 暖人(3年)の二ゴロが一塁悪送球。三塁をオーバーランした盛主将は「点を取りたくて必死だった」と、カバーに入った捕手が三塁送球した瞬間に判断良くスタートを切り、2点目のホームに滑り込んだ。
11点差を追いかける6回裏には右越え二塁打を放ち意地を見せる。コールド阻止はできなかったが「持ち味の打力はシード校にも通じて、点がとれた」ことに手応えを感じた。「もっと投手陣を走らせて、個々の力をレベルアップさせて、夏の甲子園を目指す」と高い志を掲げていた。
(記事=政 純一郎)