大阪産大附vs東淀川
3投手の継投で大阪産大附が初戦突破!田上監督は捕手・小出の好リードを評価
7月18日、第103回 全国高等学校野球選手権北地区1回戦が[stadium]南港中央野球場[/stadium]で行われ、大阪産大附と東淀川が対戦。試合は大阪産大附が、3投手の継投による完封勝ちで初戦を突破した。
大阪産大附の先発は、背番号10の森井透真投手(3年)。ガッチリとした体格からパワフルな直球を投げ込み、序盤から東淀川打線に付け入る隙を与えない。
一方の東淀川も、先発の背番号13・田中力輝投手(2年)が粘り強い投球で試合を作る。決して驚くような球威があるわけではないが、100キロにも満たないスローカーブが効果的に決まり、大阪産大附打線に思うような打撃をさせない。
3回に1点、6回にも追加点を1点許すが、2対0と接戦のまま試合は終盤に入っていく。
だが、やはり大阪産大附の壁は厚い。
7回からは背番号11の川口咲斗投手がマウンドに登り継投に入ると、森井投手と同様に力強い真っ直ぐを軸に東淀川打線に得点を許さない。
そして9回にも8番・原川克選手のタイムリーで大きな追加点を挙げた大阪産大附は、9回途中からは背番号1の小林一真投手が登板して、そのまま3対0でゲームセット。完封勝ちで初戦を突破した。
投手陣の好投が光った大阪産大附だが、試合後に田上秀則監督は三投手をリードした小出聖那選手を称えた。
「小出がしっかりとリードしてくれました。配球に関しては叩き込みましたし、スローイングも大阪でもナンバー1だと思っています。小出の働き含めての0点です」
2回戦は東海大仰星との対戦となるが、田上監督は「自分たちの野球をやるだけ」と特に意識はしないことを強調する。どんな戦いになるのか注目だ。
一方、敗れた東淀川。大阪産大附投手陣の前に打線が沈黙したが、田中投手の粘り強い投球が印象的であった。
田中投手は「初回は怖くて打たれたらどうしようと思いましたが、スローカーブを軸に持ち味は出せました。これからボールの出し入れができるように成長していきたい」と前を向く。まだ2年生、ここからの成長に期待だ。
文=栗崎祐太朗