京都国際vs高野山
高卒プロ狙う渡邉大和が京都国際相手に打力発揮!
渡邉大和(高野山)
9日に[stadium]紀三井寺運動公園野球場[/stadium]で第93回センバツ高校野球大会に初出場する京都国際と高野山が練習試合を行い、第1試合は10対1、第2試合は3対2でそれぞれ京都国際が勝利を収めた。
33年ぶりに夏の甲子園出場を目指す高野山はこの日が今年初の対外試合。プロ注目の強打者である主将の渡邉大和(2年)は2試合とも4番三塁手で出場し、二塁打2本を含む7打数3安打と力を発揮した。
「負けたんですけど、自分たちの課題が見つかったと思うので、その課題を春の大会までに間に合わせて、残りの練習試合でチームを作っていけたらと思います」と試合を振り返った渡邉。
高野山は標高約900mのところに学校があり、この時期の朝方はグラウンドが凍結していることも珍しくない。こうした事情もあり、球場での試合は貴重な機会。選手たちは目を輝かせながら白球を追いかけていた。
最近は左肩が開き気味になっており、打撃を崩していたという渡邉だが、「詰まることもあったんですけど、センター方向に強い打球が打てたので、良かったと思います」と復調のきっかけを掴んだ様子。高校通算19本塁打の今後に期待が高まる。
また、第2試合の8回裏には3番手投手としてマウンドへ。本職の投手が3人しかいないため、中学時代に投手の経験もある渡邉が投手としても戦力になることが求められているのだ。この日は2点のリードを守れず、落ち込んだ様子だったが、公式戦でも登板が見られるかもしれない。
昨年からプロのスカウトから注目されるようになった渡邉は「プロを目指してやっています。育成でも獲ってくれるなら、そこでも全力を尽くして上に上がっていきたいと思います」とプロ志望を表明。今後の試合でアピールしていくつもりだ。
同じ和歌山県にはドラフト1位候補の市立和歌山・小園健太(2年)がいる。「小園君からホームランや勝ちに繋がる一本を多く打ちたいです。いいピッチャーと対戦して打てれば、自信になると思います」と対戦を熱望。4月10日から始まる春季大会ではともに準決勝まで勝ち進めば、市立和歌山と対戦が実現する。注目選手を擁する高野山の戦いぶりに注目だ。
(取材=馬場 遼)