東亜学園vs都立八王子北
今夏東東京4強・東亜学園が辛勝。八王子北の猛攻を受ける
9回、再びマウンドに登った東亜学園エース・阿部 太一朗
19日、[stadium]多摩市一本杉公園野球場[/stadium]の第二試合で行われた、秋季東京都高校野球大会一回戦、東亜学園と都立八王子北との試合は、今夏東東京4強の東亜学園が9対8で逃げ切り初戦勝利を収めた。
序盤は東亜学園が大きくリードをとる展開となる。
都立八王子北の先発・上野 竜輝は立ち上がりから制球に苦しみ6四球を出し7失点と大きく点差を広げられた。
東亜学園は8対1の7点リードで迎えた5回、9番・長船 和真の適時打で1点を奪い、なおも無死一、二塁もバント失敗などで後続がたたれ、好機を逃した。
このシーンで東亜学園の武田朝彦監督は危機感を感じ選手に伝えたという。
「力のあるチームではないので、この試合の結果のように最終的に1点でも多く取っていればいいといつも言っていますが、取れる可能性があったところで凡退し、自分たちで流れを渡したので『このままじゃ負けるよ』と言いました」
5回10点差コールドのチャンスは逃したものの、5回を終え9対1としていたがその言葉通り、都立八王子北が反撃を開始する。
都立八王子北は6回に敵後逸などで2点を奪い7回コールドを阻止。終盤戦に望みを繋げた。
そして7回、6番・雨宮 空我のフェンス直撃の2点適時二塁打など、5安打5得点の猛攻で8対9と1点差まで詰め寄った。
東亜学園の先発、エースの阿部 太一朗は8回途中、12安打8失点でマウンドを下りた。
この試合のピッチングに対し阿部は「球は走っていましたが、高めに浮いたり、コースがつけませんでした」と悔しさを滲ませた。
しかし阿部は9回、再びマウンドに上る。「チャンスを与えられたので、エースとしてしっかり抑えようと思いました」と6番・雨宮に右前を許すも最後は三振で試合を終わらせた。
チームは勝利も悔しい結果となった阿部は「この試合では1番を背負っている責任が全然果たせなかったので、次の試合ではしっかり腕を振っていきたい」と前を向いた。
(記事=藤木拓弥)