上尾vs栄北
久喜リトルシニア出身の2人が活躍!投打で圧倒した上尾が県大会へ
上尾先発の背番号11・新井 陸斗(179センチ・77キロ、久喜リトルシニア出身)
14日、上尾市民球場の第一試合で行われた北部地区の県大会出場権をかけた一戦、上尾と栄北の試合は上尾が栄北を投打で圧倒。6回コールドの11対1で勝利し県大会への切符を手にした。
この試合の両校の監督、上尾の髙野 和樹監督と栄北の佐久間 信考監督は共に東洋大野球部出身。佐久間監督は二つ下の後輩で学生時代、同じグラウンドで汗を流した仲だという髙野監督は「お互いどういう野球をするか知っていますし、楽しみでした。勝ててよかったです」と先輩後輩対決を制し笑顔を見せた。
上尾打線の中心は、唯一昨年の代からレギュラーを張る1番・遊撃手の後藤 貴希(165センチ・67キロ、久喜リトルシニア出身)。小柄ながらも初戦では本塁打を放つなどコンタクト力とパンチ力を兼ね備えた選手だ。
その後藤がこの試合でも打線を牽引する。同点に追いつき二死一、三塁で迎えた2回の第二打席では中前へ逆転の適時打を放ち、3回の二死満塁で迎えた第三打席では左越の走者一掃の適時二塁打を放った。
2安打4打点と連戦の活躍に今大会の調子について後藤は「外と内でバットの出し方を変えてさばく意識ができている」と語った。
投げては、背番号11の新井 陸斗(179センチ・77キロ、久喜リトルシニア出身)が公式戦初先発のマウンドを6回被安打3、1失点の好投で初先発勝利を飾った。
新井の特徴であるサイドスローのフォームについては「中学1年生の時に指導者の方から、自分の柔軟性を生かせるサイドスローへの転向を助言されたのがきっかけです。サイドでは横のスライダーが曲げやすくなりました」とその横に大きく変化するスライダーを武器に初回以降は栄北打線に的を絞らせなかった。
ともに久喜リトルシニア出身の二人が投打で活躍したこの試合。チームの同級生は関東圏を中心に県外の高校に進学する選手もいる中で、上尾に入学した理由について後藤は「埼玉の公立校で私学を倒して甲子園に行きたいからです」。強豪ひしめく埼玉の頂点を目指し、この秋を駆け抜けていく。
(記事=藤木 拓弥)