千葉学芸vs一宮商
千葉学芸が自慢の強打を発揮。注目は高校2年で高校通算37本塁打の有薗直輝
千葉学芸vs一宮商の一戦。千葉学芸が自慢の強力打線が一宮商業打線を圧倒した。
3回表、無死満塁から4番有薗直輝が左中間を破る走者一掃の適時二塁打で3点を先制し、その後も6番齋藤 聖弥、8番鈴木 結翔 の適時内野安打、9番小芝 永久はセンターへ適時打を放ち、この回、一挙7点を入れる。
4回表にも3番板倉 颯汰の適時二塁打、4番・有薗直輝の適時二塁打などで3点を追加。
さらに7回表、3番板倉 颯汰の2ラン本塁打など一挙14得点の猛攻で23対0とした。
この試合でやはり目がついたのは3番・板倉、4番・有薗だ。板倉は6打数5安打4打点、有薗は4打数3安打5打点の活躍を見せたが、今大会を通じると、板倉は打率.722を記録。打席内の集中力の高さが素晴らしく、捉える能力が非常に高い。今年の3年生を混ぜても、千葉県内ではトップレベルの左打者になると考えている。
また高校通算37本塁打の有薗は今年の高校2年生では全国トップレベルのスラッガーではないだろうか。この選手、昨年から速球投手の対応力も高く、広角に飛ばせる打撃が魅力だったが、コンタクト力、タイミングを合わせる能力が非常に高いのだ。
高倉監督によると練習試合では140キロを投げる投手に対しても長打を毎試合。そして本塁打も多く打ってきたようだ。
また有薗が素晴らしいのは2ストライクに追い込まれても自分の打撃ができること。それについて触れてみると、高倉監督は同調する。
「そうなんです。彼は2ストライクに追い込まれてからも良く打つんですよね。どうタイミングを合わせるのか、しっかりと工夫していますね」
さらに脚力も高く、中学時代は投手も務めており、マウンドに立てば、140キロ超の速球を投げられる強肩で、新チームでは投手を任せる構想もあるという。
良い投手になれば燃えるという有薗。もちろん対戦したい投手は今年の千葉県ナンバー右腕・篠木健太郎(木更津総合)。それを果たすには決勝戦まで勝ち進まなければならない。ただ決勝トーナメント進出した好投手も攻略してしまうのではないか。そんな凄さが有薗にはある。
またチーム打率5割を超える千葉学芸打線は決勝トーナメント進出でも発揮なるか注目だ。
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(記事=河嶋 宗一)