習志野vs県立船橋
習志野、自慢の走塁で長打わずか1本でも12得点!6回コールド勝ちで決勝へ
習志野が心掛けていたのは、初回に点を与えないこと。習志野のスタメン捕手・宮下征也は「先制点をあげないよう、初回は全力で抑えることを意識させた」と初回は無失点に抑え、2回裏、飴谷廉広の適時打で1点を先制。さらに3回裏には二死満塁のチャンスで、またも7番の場面で相手の敵失から二者生還。打倒・習志野を誓う県立船橋にとっては嫌な点の取られ方である。
習志野の先発・山根は4回まで130キロ前半の速球、スライダー、チェンジアップを丁寧に投げ分けていたが、5回表、1番・本橋隼人の適時打、さらに押し出し死球で2点を失い、なんと1点差に。小林監督は「まだ経験値がないのでバタバタしてしまう」と以前、語っていたが、まだ長いイニングを投げるには不安が多い。
その裏、小林風太の適時打で1点を追加。
6回表、習志野は143キロ右腕・堀井遥斗が登板。最速138キロのストレートとスライダーを投げ分け、無失点に抑えると、そして6回裏には2番・小澤拓海の適時打、その後、打者10人の猛攻で計8得点。習志野が12対2で6回コールド勝ちを収めた。
中打で8得点を入れ、12対2とし、コールド勝ちを決めた。角田勇斗主将は「まず大会初戦はもらった点が多く、そして船橋東戦はフライアウトが多く、県立船橋さんはミスをしないチームなので、今日は低い打球を打とうと思いました」とロングヒットは1本のみ。それでも習志野の走者は意識が高く、ランナー二塁のところからシングルヒットが飛び出せばすぐにホームインするレベルの高い走塁を発揮し、相手をかく乱した。
そして、ブロック決勝戦では市立船橋か東京学館船橋の勝者と対戦する。
(記事=河嶋 宗一)