横浜桜陽vs横浜旭陵・相模向陽館
終盤の集中打で横浜桜陽が投手戦を制す
サーティーフォー保土ヶ谷球場の第2試合、横浜桜陽対横浜旭陵・相模向陽館の試合は、横浜桜陽の佐藤秀太、横浜旭陵・相模向陽館の鮫島大弥による投げ合いで始まった。
主将も務める佐藤秀は、ノーワインドアップから小さいテイクバックを取り、ややインステップ気味で小さ目のステップ幅で踏み込み、力強い腕の振りで投げ込む本格派右腕だ。気迫を全面に出す投球で、安打を浴びながらも要所を締めるピッチングを展開。
一方の鮫島は、セットポジションから背中を反るようにして左足を上げ、右手でグラブをポンと叩きながらテイクバックを取り、コンパクトな腕の振りで投げ込む右腕。ガッシリとした体格から繰り出す力強い速球が魅力的だ。
両投手とも走者を出しながらも要所を締める投球を展開し、試合は両軍無得点のまま終盤へ。試合が動いたのは8回裏、横浜桜陽が二死から4番・佐藤秀太のツーベース、5番・皆川丈のヒットで一、三塁のチャンスを作る。ここで6番の佐藤大輝が高めの速球をライト前へはじき返し、横浜桜陽が1点を先制。さらに送球エラーの間に一塁走者も生還し、2点目を挙げた。
この2点を、先制のホームを踏んだ佐藤秀が守り抜き完封勝利。接戦をモノにした横浜桜陽が2回戦進出を決めた。
(文=林龍也)