岡豊vs高知東工
秋からの成長遂げた岡豊、ベスト4入り!
岡豊先発・田中 澪哉
「ギアを入れ直して抑えることができたことが収穫です」
1回表・一死三塁から2番・濱田 蒼(3年・左翼手・右投左打・168センチ64キロ・高知市立春野中出身)に不運な遊撃内野安打で1点を失い、なおも無死二・三塁から三者連続三振を奪った田中 澪哉(3年・左投左打・177センチ85キロ・安田町立安田中出身)の弁が、岡豊の高知東工戦におけるすべてを象徴している。
岡豊の脳裏に常に刻まれているのは2点を先制し、いったんは初の甲子園出場権利獲得に手をかけながら5回表・6回表の大量失点で6回コールド負け。結果、センバツ四国地区補欠校1位に終わった秋季四国大会準決勝・尽誠学園(香川)戦における苦すぎる記憶。
「同じ結果で終わっては成長していない。支えてくれている人たちのために成長したところを見せ、優勝するのが今大会の理想」 その裏・先頭打者として右前安打を放った主将・阪口 太誠(3年・遊撃手・165センチ66キロ・高知市立介良中出身)の気迫は4番・吉村 蓮太(3年・三塁手・右投右打・172センチ70キロ・高知市立愛宕中出身)以下3連打での逆転。そして「打の調子が上がってきた」(中川 明彦監督)成果を示す15安打9得点での7回コールド勝ちにつながった。
かくしてこの日、敗れた高知中央に先んじて秋夏連続での県大会ベスト4入りを果たした岡豊。次のステップは明徳義塾ですら今季は果たしていない秋夏連続の県大会ファイナル進出と主将・阪口をはじめ全員が誓う初の夏・県大会優勝だ。
(レポート=寺下 友徳)