都立武蔵村山vs中大附
代理主将として挑んだ中大附・渡邊慧一(3年)
代理主将を務めあげた渡邊慧一(3年、中大附)
代理主将として臨んだ渡邊の最後の夏が終わった。
大会日程と学校の定期試験の日にちが被り、3年生の主力7名の選手が出場を断念した中央大附。
そんな中で、渡邊慧一(3年)このチームの代理主将に任命された。
「練習の姿勢を見ていても彼以外いなかったです」。佐藤天馬監督は試合後、渡邉を代理主将に任命した経緯をこう話した。「後輩達も試合中、彼の為にという声を出していて一つになっていたので、よくやってくれたと思います」と今日の試合のベンチの雰囲気を語った。
初戦は見事突破。試験が終わり、残りの3年生が出場できるまで勝ち残ることを誓っていた。
そしてこの2回戦の相手は都立武蔵村山。中大附は3回に2番・小川京祐と4番・高野賢の適時打で2点を先制する。
3対3の同点で迎えた7回には4番・高野のこの日2本目の適時打なので2点を奪い終盤の逃げ切りを狙った。
しかし8回、ここまで粘投の先発・真嶋 人晟は都立武蔵村山打線に捕まり6失点。裏の攻撃では2点を返すも大会規定の2時間20分ルールが適用され、8回の攻撃を終えたところで試合が終了した。
代理主将を務めあげた渡邊は、「これまで頼る側だったので、頼られる立場になって考えることが増えましたが、頼られることは嬉しくて楽しかったです」と充実した表情で話した。
(文=藤木拓弥)