東海大相模vs湘南工大附
東海大相模が18安打23得点の快勝でベスト4を決める!
躍動する鵜沼魁斗(東海大相模)
強打の東海大相模が18安打23得点の快勝でベスト4に駒を進めた。
東海大相模は湘南工大附先発・棟方の立ち上がりを攻めたてる。先頭の鵜沼魁斗がヒットで出塁すると、3番・山村崇嘉の内野ゴロの間に先制を果たす。その後、二死からヒットと四球で満塁と追加点のチャンスを作ると、7番・加藤響がライト前タイムリーで2点を追加。
先制パンチに加え、二死からの追加点と打線の破壊力が毎試合増していく東海大相模。
東海大相模の先発には、エース諸隈惟大があがる。初回、1番・大地を詰まらしたサードゴロに斬ると、2番・石原、3番・中村を連続三振に抑えて攻撃にリズムテンポを作る内容で立ち上がる。
すると2回表、東海大相模打線はさらに勢いを増す。
先頭の9番・諸隈のヒットを足掛かりに打者一巡の猛攻を見せ6得点。この回も四球が絡む形での得点、相手のミスに漬け込みながら効率よく点を重ねる。そこに足を絡めた攻撃をすかさず絡めてくる辺りこそ東海大相模のお家芸といったところだ。
3回は無得点に終わるも、4回表には4点を追加し13対0と東海大相模が主導権を握る。
攻撃の手を緩めない東海大相模打線は、5回表にも一挙10得点を奪い勝負あり。最後は、諸隈からバトンタッチした笠川洋介が締めてベスト4を決めた。
本塁打こそなかったが、セーフティスクイズでの得点や積極的な走塁とバラエティー豊かな攻撃法で隙のない東海大相模打線。強引に打ちにいかず四球をもぎ取り、打球もセンターから逆方向。チームの徹底事項が行き届いてると実感する。
一方、敗れた湘南工大附だが四球とエラーが最後まで尾を引いた。
ピンチの発端は四球とエラーに始まり、最後にドカンと打ち込まれる場面が野球では多くみられる。強豪校に勝利を収めていくのならば、エラーと四球の2点を徹底的につぶしていかないと先はない。そうすれば、どんなに劣勢でも声が途切れることなく元気溢れるチーム。守備がしっかりしていけば、ベンチと共にノッていけるチームになる。春までの成長に期待を込めたい。
(文=編集部)