試合レポート

小諸商vs松本深志

2019.07.15

駒工が鮮やかな逆転劇で33年ぶりの16強入り

 第5シードの松本深志と、Bシードの小諸商業が順当に勝ち上がり、4回戦で対戦。勝負は終盤までもつれた。

 松本深志はエース田中宗一郎小諸商は前日から連投となる2年生左腕エース土屋呉巴が先発した。先制したのは松本深志。3回表、2死から四球と安打で一、三塁として3番志茂日出斗はライト前にしぶとく落とし1点を先制。さらに一、三塁から4番田中がライト前に運び、2点のリードを奪った。

 小諸商は、すかさずその裏に反撃。1死二塁から3番清水奏太が左前打し1点をかえすと、さらに一、三里で5番田中龍之介はショートの頭上をわずかに越える適時打を放ち同点に追いついた。

 後半の6回、勝ち越しに成功したのはまたも松本深志。2死一、三塁から2番早川彪馬がレフト線際に落とす2点適時二塁打で再び2点のリードを奪った。

 小諸商は疲れの見えた土屋から7回、2年生右腕の加藤大雅にスイッチ。一方、深志の田中も足がつるなど苦しいマウンドが続いたが、8回も志願の続投。すると1死一、三塁で3番清水は中前打しまず1点。さらに2死一、二塁から5番田中が右中間を破る2点適時二塁打で5対4と一気に逆転に成功した。

 小諸商は加藤が9回表、1死から四球で歩かせたが、4番、5番を外野フライに取って切り、逃げ切った。
 小諸商は13安打したが、残塁も13と攻めあぐみ、ようやく終盤にたたみかけて逆転した。松本深志も11安打し6四球をもらったが、10残塁ともうひと押しができなかった。

(文:小池剛

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.05.01

【岩手】盛岡大附、一関学院などが県大会出場へ<春季地区予選>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?