横芝敬愛vs東金商
泥臭く1点を取る!横芝敬愛が盗塁、強打を絡め11得点!
この春、地区予選でタイブレークの末、敗れた横芝敬愛。この夏のテーマは泥臭く1点を取ることだった。長打力が期待できるのはエースの大木稔貴、3番石川陵起(2年)の2人のみ。この春は打線もつながらず、また打てないならば、機動力、駆け引きをして1点を取ることが求められるが、それができなかった。
東金商戦では、泥臭く1点を取る野球を体現した。まず1回表、1番で主将の大木寿が右中間へ安打。外野手が処理を誤っている間に大木は果敢に三塁へ。一死三塁から相手の敵失で本塁へ。この時点で大木寿は思い切りのよいスタートを切っていた。エラーによる1点とはいえ、大木の走塁姿勢を見れば、中身が違う1点だった。主将の姿勢にナインも思い切りのよいプレーを見せる。2回表、7番川付が安打で出塁し、犠打で二塁に進むと、川付は果敢に三盗を刊行。見事に成功し、その後、二ゴロで生還。3回表にも大木稔の右前適時打が飛び出すと、4回表には内野安打、セーフティスクイズで2点を追加。相手をかき回す野球で泥臭く2点を奪うと、主砲として期待される石川の2点適時打を放ち、4回まで7対0と大きくリードを広げた。
また7回表にも4点を追加。上位下位と切れ目なく打線がつながった。投げてはエースの大木稔が4回無失点に抑え、ゲームメイクすると、右下手の伊藤駿が走者を出しながらも2回無失点。7回裏には伊藤幹太(2年)が2点を失うが、なんとか1回を投げ切り、11対2で7回コールド勝ちを決めた。
これまでの公式戦であまり点が取れていなかった今年の横芝敬愛ナイン。盗塁、強打を絡め、11得点を取った経験は自信になっただろう。この勝利を力に変えることができるか。
(文=河嶋宗一)