試合レポート

日大豊山vs都立田園調布

2019.07.13

日大豊山が14安打で圧倒、5回コールドで3回戦へ

 朝から霧雨のような雨が降り続いていたが、人工芝の[stadium]神宮第二球場[/stadium]は芝そのものは剥げかけてきているとはいえ、アンツーカー部分の泥を取り除くだけで、試合前はサイドノックという形で試合は予定通り行われた。

 2000(平成12)年夏に悲願の甲子園出場を果たし、4年前と14年前の夏にも東東京大会決勝進出を果たしている日大豊山。しかし、今年のチームは秋は東海大菅生にコールド負けし、春も青山に敗れて、本大会出場を果たせていない。そういう中での戦いでもあり、福島直也監督も初戦からしっかりと戦っていかなくてはいけないと、小雨降る悪コンディションだがエース瀬崎君を先発起用という正攻法だ。

 先攻の日大豊山は1番古宮君が左前打。手堅く送ると橋口君の中前適時打で先制。さらに二塁盗塁と悪送球で三塁へ進むと、秋山君の右前打で帰って2点目。その後、赤城君の三塁打と7番小池君も中前適時打して4点。2回も橋口君の左越三塁打や山路君の二塁打などで打者11人の6点。

 序盤の大量リードで日大豊山の瀬崎君は田園調布打線に対して4イニングを投げて内野安打一本のみ。そして、5回にも日大豊山は1番からの打順で古宮君、小野澤君の連打から始まって橋口君の犠飛や5番清水君の右翼へのソロアーチに飛球失策などもあって5点が追加された。

 その裏は、日大豊山の2人目左腕鈴木進之助君が四球は一つ与えたものの3三振で締めた。
昨秋の新チームから今春と、一次予選は雪谷からの派遣選手の力で何とか戦ってきた田園調布。8人の1年生が入部してくれたことで、力の差は否めなかったものの、この夏は単独チームで出場出来たことはよかったといえよう。新チームも、このままいけば何とか維持出来そうなので、頑張ってほしいものである。

(文:手束仁

■開催期間:2019年7月7日~7月27日(予定)
2019年 第101回 全国高等学校野球選手権 東東京大会(三回戦まで)
■組み合わせ表【2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会東東京大会】
■展望コラム【東東京大会展望】二松学舎大附の夏三連覇を阻むチームは現るか?東東京大会を徹底解剖!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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