試合レポート

大阪桐蔭vs橿原

2018.10.27

大阪桐蔭、13安打10得点で6回コールド勝ちを決める

大阪桐蔭vs橿原 | 高校野球ドットコム
コールドを決める二塁打を放った西野力矢(大阪桐蔭)

 5季連続の甲子園出場を狙う大阪桐蔭が盤石の強さを見せた。
まず2回裏、二死から6番山田優太(2年)から二塁打を放ち、7番石井雄也の適時打で1点を先制。3回裏、一死二塁から2番宮本涼太(2年)が左中間を破る適時二塁打で2点目を入れると、4回裏には石井の2安打目と適時打と、さらに1番柳本 直輝(2年)が3ラン。次につなぐつもりで打席に入った柳本。それが良い形で実った。柳本が参考にしているのは先輩の宮﨑 仁斗

「同じレフトですし、右打者。守備、打撃は参考にしています。とにかく先輩たちから学びたいのは粘りうち。粘って粘って次につなぐ執念があったので、それができるようにしたい」

 まだ高校通算2本目。バッティングを見てみてもバットを立てた構えから内回りのスイングでボールをとらえる選手。スイングスピードや打球速度を見ても、前チームのレギュラーと比べても劣っている選手に見えない。これほどの選手が夏はベンチ外だったのだから、恐るべし選手層の厚さである。

 そして6回裏、9番西浦 喬太郎(2年)の適時打、内野ゴロで2点を入れ、一死一、二塁の場面で打席に立ったのは3番西野 力矢(1年)。これまでの打席で凡退していた西野は「今までの打席ではうまくタイミングがとれていなかったことを反省して打席に入りました」とタイミングの取り方を修正して、とらえた打球はレフトフェンス直撃の二塁打。二者生還して大阪桐蔭がコールド勝ちを決めた。

 西野は180センチ90キロの右のスラッガー。左足を高々と上げてからまっすぐ踏み込んでいく独特の足の上げ方は高校から始めたもの。狙いはタイミングの取り方をよくするためだ。
「コーチの方に指摘を受けて少しずつ今の形にしていきました。少しずつその形になっていると思います」と手ごたえを感じている。この試合は凡打が多かったがコールドを決めた打席の打球速度の速さは1年生とは思えない。

 13安打10得点と完璧な試合運びで準々決勝進出を決めた大阪桐蔭。次の智辯和歌山戦が正念場となりそうだ。

(文・写真=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.29

【春季神奈川県大会】横浜が慶應義塾を圧倒!ドラフト候補たちが投打に活躍!

2024.04.29

【春季和歌山大会】センバツ出場校の耐久が20年ぶりの春4強!エースの冷水が復調の1失点完投勝利

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!