未来沖縄vs興南
互角の序盤戦。勝敗の分け目となったダブルスチール
力投する宜保(未来沖縄)
KBC学園未来沖縄は2回、二死から知念誠のヒットと死球でチャンスを得るが、三振。興南も3回、今大会打撃好調の遠矢大雅が左中間への二塁打を放つが、KBC学園未来沖縄野手陣の前に得点することが出来ない。両チーム先発の宜保翔と藤木琉悠のナイスピッチングもあり、優勝を争うに相応しい攻防だったが、4回にKBC学園未来沖縄が先制する。
4回、神里志温のヒットを足掛かりに二死一・三塁とする。とその3球目だった。一塁走者が二塁を伺う。二塁へ送球した興南だったが、その一瞬の隙をついた三走が生還。タイムプレーを稼いだ一塁走者の、知念の頭脳も光ったダブルスチールが成功したのだ。
ヒーロー宜保。最後は完封で有終の美
追う興南は5回に二死から遠矢が三塁打を放つも、代打の鎌田を宜保が渾身の三振斬り。最高の笑顔でベンチナインとハイタッチ。興南は6回にも一死から2番勝連が三塁打。スクイズのサインが出るも、KBC学園未来沖縄バッテリーが読み勝ち。見事外して三本間に挟み得点を許さなかった。
7回の二死二塁をも切り抜けた宜保。最終9回は二者から三振を奪い103球完封勝利。ニューヒーロー曰く「疲れはあったけど、指も皮が少しめくれて痛みはあったけど、試合中は全然気にならなかった。」今大会は4番として満塁弾(準々決勝vs沖縄水産戦)をも放っている宜保。2018沖縄版”二刀流”の、九州地区高校野球大会での大暴れにも期待する!
(文=當山 雅通)