北山vs那覇商
12安打で12点!コールドで北山が大会初の決勝進出
本塁打を放った金城竜(北山)
上位から下位まで切れ目がない打線は理想中の理想だが、高校野球ではそう簡単に育つものでもあるまい。ましてやこの大会は一年生のみの大会。しかし、北山打線はそれを良い意味で覆す。ファンや関係者からは「凄い」という声しか出なかった。
1回こそ3人で終わった北山だが2回、一死から5番上間 栄治がレフト前ヒットで出塁。次打者が相手のエラーを刺そうと宮里 光がセンターを襲うタイムリー二塁打。ツーアウト後、ヒットと連続四球で1点を加える。甘い球は積極的に振り抜き、ボール球は見極める。とても一年生とは思えない落ち着きようだ。
そして4番仲村周真が、走者一掃の中越え3点三塁打を放ち大量7点を奪った。
3回には、走者を2人置いて金城 竜馬(たつま)がセンターの奥深くを破る会心の当たり。金城竜の俊足と、迷いのないコーチャーの指示で一気に生還。スライディングすら要らない完璧なランニングホームランで計10点。4回にも2点を加え圧巻の5回コールドゲーム。平良 拳太朗たちのベスト4を抜き去る同校初の決勝進出を決めたのだった。
(文=當山 雅通)
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