神戸国際大附vs関西学院
わずか84球で完投
神戸国際大附属 黒田倭人
4回に1点を先制された神戸国際大附だが、その裏にすぐに同点に追いつくと、続く5回に3番・森田 貴(2年)のタイムリーで勝ち越し。6回と8回にも追加点を挙げ、ゲームを優位に進めた。先発したエース左腕・黒田 倭人(2年)は、テンポの良いピッチングと関西学院打線の早打ちもあり、5安打1失点。わずか84球での完投でベスト4進出に導いた。
ここまで2試合は背番号10の岡野 佑大(2年)が先発し、黒田は3回戦(明石商)でのリリーフのみの登板。それだけに「(先発だったので)今日は一人で投げたかった」と意気に感じてのマウンドだった。
3回までパーフェクトで球数も24球と出だしは完璧だったが、4回に1点を失った。「ボールが先行して、追い込んでから当てにこられた。ストライク先行でいこう」と相手打線の早打ちの特徴を生かして、5回以降はストライク重視のピッチングをあらためて心がけた。その結果がわずか84球での完投に繋がった。
近畿大会出場をかけた準決勝(10月1日)の相手は神港学園。相手のエース・大西 泰生(2年)とは中学時代にヤングリーグで対戦経験があるそうだ。「自分が兵庫夢前クラブで、大西は姫路アイアンズ。一度対戦して負けました」とリベンジに燃えている。
一方、敗れた関西学院は、今年が力のある世代だっただけに広岡 正信監督もガックリと肩を落とした。5回に勝ち越された場面は、回の途中で先発の伊原木 輝(2年)から背番号10の高木 駿(2年)への継投が絡んでいる。ただその前の5回表の攻撃で、9番の伊原木に代打を出して5回裏の頭から継投する予定だったことを明かした指揮官。しかしその前の8番・山田 来刀(2年)がダブルプレーでチェンジになってしまい、伊原木まで打順が回らなかった。「それも含めて今日はめぐりが悪かったですね」と勝負運がなかったことを話した。それでも抜群の守備を見せるショート・藤原 大和(2年)を中心にこのゲームは無失策。来年、巻き返すだけの力は備わっている。
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