松商学園vs松本深志
松商が宿敵深志に逆転勝ちし決勝へ
逆転打の森田(松商学園)
昨年秋から何度となく上位で対戦し、きん差で勝ち負けを繰り返している両チーム。新チームになって初顔合わせの公式戦ももつれた。
ともに前チームから大きく布陣が変わったが、投手陣は経験者が残った。松商学園は、快速球が魅力の183㌢右腕・青栁 真珠、松本深志は注目の1年生ツインズのうち弟の小林 絃がそれぞれ先発のマウンドに上がった。先手を取ったのは松本深志。2回表、先頭の4番金井 翔吾が初安打で出塁すると、続く打者は四球を選び無死一、二塁。ここで6番北原拓和泉が左中間に二塁打し先制。続く7番西尾 慧も右前打で1点加えると、さらに9番寺川 陸の左前適時打、打撃妨害で4得点のビッグイニングとした。
追う松商学園は3回、2死三塁から3番森田 哲平の中前打で1点をかえすと、4回には再び森田が2点適時打を放つなど4連打で4得点し試合をひっくり返した。
松商学園は5回、松本深志に1死一、二塁とされると、先発の青栁をあきらめ、1年生左腕草間 奎吾にスイッチ。草間は1死満塁とピンチを広げたが、後続を打ち取り無失点。松本深志もその裏、調子の上がらない小林 絃から兄の綾に交代。その後は両投手が、走者を出しながらも粘りの投球。松本深志は9回、1死一、三塁と同点機をつくると、松商学園は1年生右腕直江 大輔に交代。三振後、四球で2死満塁としたが後続を空振り三振で仕留め、松商学園が1点差を守って逃げ切った。
両チーム合わせて24安打、9四死球で2時間55分を要した大熱戦だった。
(文=小池剛)
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