試合レポート

加茂暁星vs長岡大手

2016.07.23

下級生主体の加茂暁星、勢いに乗って37年ぶりのベスト4

 準々決勝最後の試合は、ここまで優勝候補と言われてきた村上桜ヶ丘日本文理を敗ってきた長岡大手と、1、2年生主体ながら勝ち上がり勢いに乗る加茂暁星が激突。

 この試合も両エースの意地がぶつかり合った好ゲームとなった。

 加茂暁星は一回、先頭の吉川剛生(1年)がピッチャー強襲ヒットで出塁すると、一死後、3番・平林渉(2年)もセンター前に運び、長岡大手先発の南田大輝(3年)の立ち上がりを攻める。

 だが、4番・遠藤莞生(2年)が併殺打に倒れ、先制のチャンスを逃す。その裏、長岡大手加茂暁星先発・宮島拓斗(2年)の立ち上がりを攻め、ヒットと四球で二死一、二塁のチャンスを迎えるも、5番・山谷侑平(2年)が倒れ、無得点。

 試合が動いたのが三回表。加茂暁星は2番・宮島がサードへの内野安打で出塁すると、盗塁を決めチャンスを広げる。ここで、4番・遠藤がセンター前へ運び、宮島が二塁から一気にホームイン。

 加茂暁星は五回にもエラーで出塁したランナーを三塁に置いて、3番・平林がセンター前に運び、1点を追加。リードを2点に広げる。その後は両チームともランナーを出すものの、両エースが踏ん張り、膠着状態が続く。

 2対0のまま迎えた最終回、長岡大手は一死から、5番・山谷侑がヒットで出塁。

 ここまでの試合、終盤の粘りをみせ「逆転の大手」と言われてきただけに、観客の期待も高まったが、6番・浅野柊平(2年)が痛恨のショートゴロ。併殺打に倒れてゲームセット。

 4対1で加茂暁星が勝利し、準決勝への最後の切符を手にした。

(文=町井 敬史)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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