智辯学園vs高円
選抜優勝校の春初戦
畠山開成(智辯学園)
選抜優勝から半月。智辯学園が春季大会初戦を迎えた。
1回に7番・畠山 開成(2年)の満塁本塁打などで5点を先制すると、2回にも犠牲フライで1点を追加。さらに3回には1回に続く打者一巡の攻撃で7点を奪って5回コールドゲームの展開に持っていった。
投手陣では背番号10の松本大地(3年)が先発し、4回を3安打無失点。ラストイニングとなった5回は、背番号14の高島 堅太(3年)が締めた。
満塁本塁打の畠山は、「高校通算7本目のホームランです」と笑顔。3月8日の対外試合解禁日に左足太ももを肉離れし、甲子園では満足なプレーができなかった。エース・村上 頌樹(3年)がサヨナラ打を放った決勝の11回の攻撃では、代打していつでもいける準備をしており、「映像を見ていただくとわかるのですが、(エルボー)ガードをしてます」と打席を待つ間にサヨナラになったことを明かした。
小坂 将商監督はこのゲームで6人の選手を途中で入れ替えた。1年生が入り、部員数は48人。甲子園で出番が少なかった上級生にとってはこの春季大会が夏のベンチ入りを目指してのアピールの場となる。春の山で頂点に上りつめ、2日後には夏へ向けた練習をスタート。岡澤 智基主将(3年)も「夏の甲子園に出場したい。春夏連覇の目標はまだ掲げてません」と48人の声を代弁する。夏の山の麓へ立つための戦いは始まっている。
敗れた高円にも少し触れたい。智辯学園の小坂監督が、「相手のミスがなければ畠山の満塁本塁打はなかった」と話したように、エラーが失点につながったのは残念だが、逆に考えればエース・長尾 洸亮(2年)は13失点しながら自責は2点だけだった。さらに4回の守りを三者凡退で抑えたのは大きな自信になるだろう。部員14人で、3年生は3人という若いチーム。春の王者と最初の戦ったことを誇りにして、夏を目指して練習を重ねてほしい。
なお、[stadium]大和郡山市営球場[/stadium]は奈良信用金庫が命名権を取得し、4月1日から愛称が【ならっきー球場】となっている。
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