宮城農vs石巻商
川村が好投し、宮城農初戦突破
石巻商を完封した川村 貴将(宮城農)
宮城農はエース左腕・川村 貴将の快投が光った。先発した川村はカーブを有効に使い、石巻商打線を7回一死まで無安打に抑えた。ワンヒットをきかっけに、9回まで5安打を許したが、ホームは守り、県大会1回戦を突破した。
「コントロールが持ち味。それを生かすことができたと思います」と川村。赤井沢 徹監督も「地区大会以上にいいピッチングをしてくれました。これまでの中でもよかったですね。低めに投げられていたし、変化球も浮かなかった」と合格点を与えた。
南部地区予選の優勝を目指したが、初戦で仙台南にサヨナラ負けを喫した。
「アウトコースのストレートを打たれました。外す球だったのですが、内に入ってしまって……」と川村。走者がいると弱気になっていたが、この日は地区予選の反省もあってか、終盤に走者を背負っても攻めることを忘れなかった。
雨の影響もあり、地区予選は予定通りに進まなかった。地区予選の初戦で1敗を喫した宮城農は敗者復活戦3試合を勝ち上がった。敗者復活戦の決勝は9月12日。わずか1週間で県大会を迎えたが、この期間で長所のカーブも修正した。
「地区予選は腕が伸びなかった。腕を伸ばして遠くでリリースするイメージで投げました」
今夏の宮城大会後に身に付けたフォークも生かし、5安打、6奪三振でチームを勝利に導いた。
打線は3回に1番・小畑 佑典のライト前へのタイムリーで先制。5回には二死から8番・大友 颯真が死球で出塁し、暴投で二塁に進んだ後、9番・川村がライトへ適時打を放った。8回には二死二塁で6番・真壁 啓之がタイムリーを放って3点目を奪った。
2回戦は地区予選の初戦で敗れた仙台南と対戦する。川村は「まだまだこれから。次はサヨナラ負けしている仙台南なので、気持ちを緩めずにやりたいです。(県大会は)いけるところまで勝ち上がりたいです」と意気込んだ。
(文・高橋 昌江)
関連記事
・2015年秋季大会特設ページ
・あの学校の取り組みは?!宮城県の野球部訪問を一挙紹介!