大阪桐蔭vs信太
大阪桐蔭、本塁打2発と小刻みな加点で5回戦へ!信太の粘りはあと一歩通じず
上空、やや雲は見えてきたものの、気温はなおも上がり続けている[stadium]豊中ローズ球場[/stadium]。第2試合は大阪桐蔭と信太が対戦した。
大阪桐蔭は初戦である2回戦、事実上の決勝戦とまで言われた履正社との対戦を5対1の快勝で制し、続く3回戦も12対1とコールドで圧勝。緩むことなく大阪夏の4連覇に向け邁進中だ。
一方の信太は、2回戦では堺工科との接戦を1対0で制し、2回戦の三国丘との対戦ではうっぷんを晴らすかのように14対0と大勝。未だ大会無失点で、満を持して大阪桐蔭にぶつかりに行く。
だが初回から大阪桐蔭が試合を動かす。
1回表、ヒットと四死球で二死ながら満塁のチャンスを作り出すと、6番・濵田 功平がセンターへ大飛球を飛ばす。これが走者一掃の3点タイムリーツーベースとなり、大阪桐蔭が3点を先制する。
その大阪桐蔭の先発は高山 優希。序盤からやや制球に苦しんでいる模様。2回裏、2つの四球と自らのエラーで一死満塁のピンチを招く。信太にとっては願ってもない大チャンス。ここで9番・上原 拓馬はライトへフライを飛ばす。犠牲フライかと思われたが、大阪桐蔭ライト・藤井 健平からの返球を受けキャッチャー・谷口 一樹が上手くブロック。信太は得点を挙げることができない。
3回は3番・藤井 健平、5回には2番・永廣 和紀に本塁打が飛び出すが、いずれもその回の先頭打者。4回の8番・青柳 昴樹のタイムリーツーベースとあわせ、3、4、5回とそれぞれ1点ずつ、小刻みに得点を重ねていく。逆に言えば、信太が大阪桐蔭打線を繋がらせず、苦心しながらもなんとか抑えているということだ。
大阪桐蔭打線の爆発を抑えているうちに得点を奪いたい信太は高山を攻めランナーを出すものの、大阪桐蔭守備陣の網にかかり、ことごとくダブルプレーに打ち取られる。
7回裏、表の攻撃で大阪桐蔭にまたも1点を奪われ、0対7とコールドの危機に、信太はチャンスを作り出す。先頭の7番・渡邊 夏月が四球を選び、8番・松若 凱澄がヒットで続く。9番・上原がきっちりと送り、一死二、三塁。1番・木下 冬真はショートゴロに打ち取られるが、2番・杉本 祥が四球を選び、二死満塁。信太ベンチ、そしてスタンドが期待に揺れる。だが続く3番・山田 壮兵が三振に取られ、得点ならず。大阪桐蔭が7対0の7回コールド勝ちで5回戦への進出を決めた。
勝った大阪桐蔭の次の相手は、この試合の前の第1試合で近大泉州を完封した末友 雄梧がエースを務める金光大阪。こちらも難敵を快勝で倒し波に乗る対戦相手だ。しかも大阪桐蔭相手ということで、全力でぶつかってくることになる。それを受け止める横綱・大阪桐蔭の4連覇への道は、まだまだ厳しい。
(文=青木 有実子)
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