横浜vs相模原
4回戦屈指の好カード!横浜が第一シードの相模原を実力で撃破!
4回戦屈指の好カード。実力校同士の対戦となった名将・渡辺監督の花道を飾ろうと燃える横浜vs今大会第一シードの相模原。
会場である[stadium]サーティーフォー相模原球場[/stadium]は試合開始前から長蛇の列。内野席は超満員となり、外野席も開放。時間が経つに連れて外野席も満員に近くなってきていた。さすが神奈川県の高校野球である。試合開始予定は当初11時であったが、まだ場外には入場もできていないお客さんが多いということから試合開始も10分遅らせて、11時10分から好カードは始まった。
2回裏、横浜打線が相模原先発の宮崎 晃亮を攻めたてる。一死から5番・村田 雄大が左翼線に二塁打を放ち、チャンスを作る。続く6番・山田 知樹がセンターへ安打を放ち、二走の村田が生還。まずは横浜が1点を先制した。なおもチャンスは続き、7番・先発投手でもある藤平 尚真がセンターを超える二塁打を放ち、さらに追加点を挙げた。横浜がこの回4安打を集めて2点を先行。序盤であったが相模原にとって重くのしかかる2点となってしまう。
相模原先発の宮崎に合っている横浜打線はは続く5回裏にもチャンスを演出。
一死から1年生で1番を打つ、増田 珠が二塁打で出塁すると3番・三河 聖央が左中間へ二塁打を放ち、ダメ押しとなる1点が横浜に入った。3対0。
相模原打線もスタメンでは2番・井口 史哉が2安打と気を吐くが、後続が続かない。横浜の藤平を捉えたところであるが尻上がりに調子が良くなっていく投球に打者が手こずってしまう。
中盤以降は守り合いが続き、迎えた最終回。3点を取りたい相模原の攻撃。
打順は3番からと相模原打線にとって好打順からであったが、5番・宮崎が凡退してしまい試合終了。4回戦屈指の好カードは横浜が第一シードの相模原を降した試合であった。
横浜・藤平 尚真投手は4安打完封勝利。四死球も2つと崩れることはなく、終始伸びのある真っ直ぐを武器に試合終了まで相手に脅威を与えた。野手陣もスキを逃さない走塁や、固い守りで藤平を盛り上げたことが勝利を大きく手繰り寄せた試合になった。
私学優位の神奈川県にとって県立校が勝ち上がることでは安易ではないが、佐相監督率いる相模原は春季県大会で準優勝し、関東大会にも実力で出場するなど、今年の神奈川県に旋風を起こせるか期待がかかったが、横浜に奮発4安打完敗。昨年夏も準々決勝で対戦したが今年も神奈川県を勝ち抜く厳しさを横浜に思い知らされてしまう形になってしまった。
(文=高校野球ドットコム編集部)
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