柏日体vs明聖
柏日体が6安打ながらも機動力を絡めて、5回コールド勝ち!
昨夏ベスト4の柏日体。ノーシードとはいえ、やはり怖い存在だろう。強風が吹き荒れ砂煙が舞う中、元プロの藤崎大輔監督が率いる明聖と対戦した。
柏日体は1回裏、安打1本だが、3盗塁、3つのバッテリーミスが絡み、いきなり3点を先制する。2回裏以降も点の取り方が四球で出塁、盗塁、盗塁、さらにバッテリーミスで点を追加するというものであった。2回まで1安打だけで6得点を入れる内容であった。柏日体は隙さえあれば、徹底的に走るもので、容赦がない。さすがであった。
そして5回裏、ランナー二塁から2番津田の右前適時打で10対0で5回コールド勝ちを決めた。
柏日体は好発進となった。この試合の先発の朏 仁矢(3年)が3回まで安打1本も許さない。左腕を高々と上げた動きから真っ向から振り下ろし、130キロ前半(最速136キロ)の直球に、さらに曲りが鋭いカーブとスライダーが光っていた。いわゆる縦の角度で勝負する投手で、調子を上げれば、140キロ台も期待できる投手であった。
この試合で注目していたのはエドポロ・ジョセフ(3年)である。190センチ89キロ。ナイジェリア人の父を持つハーフで、ここはオコエ瑠偉と共通しているところがある。シートノックから力8分でも、ライトからダイレクトで届く強肩は魅力的だった。一方で、高校通算37本塁打を誇る打撃は、2四球が絡み、無安打。エドポロは昨夏、上体が高く、うまく下半身が使えないフォームが課題。ボールをうまく呼び込んで打てるかがカギだったが、三ゴロに倒れたのは強引に引っ張ったゆえに体が開いたもの。次の試合へ向けて自分の良い形ができればと思う。
(文=河嶋宗一)
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