種子島中央vs市来農芸
夏の雪辱、果たす・種子島中央
種子島中央と市来農芸は昨夏の2回戦でも対戦している。この時は市来農芸が初回に挙げた1点を守り切って完封勝ちだった。種子島中央は、6回の集中打で一気に突き放し、昨夏の雪辱を果たした。
エラーと併殺崩れで幸先よく2点を先制したが、中盤までは市来農芸の先発・川崎弘喜(3年)を打ちあぐねた。
「エースの先発を予想して対策を立てていたが、右下手投手の変則投手に苦しめられた」と町田友和監督。タイミングを外す落ちるボールを見極めきれず、凡フライや野手の正面を突く打球が多かった。
目先を変えるべく、町田監督は「練習ではセンター中心に逆方向を意識させていたが、意識しすぎて、すくい上げるようなスイングになっていたので、あえて引っ張らせてみた」
グラウンド整備直後の6回はその修正がうまくいき、打者15人で3本の長打を含む8安打を集中し、エラーや暴投なども絡んで一挙10点を挙げ、試合を決めた。
(文=政 純一郎)