日南学園vs宮崎南
完投した日南学園エース・柳 悠聖
しかし、日南学園は全く焦る様子もなく、地力勝る投打が本領を発揮した。
5回に、5番前田の適時内野安打で2-2の同点にすると、6番横川の左中越2点適時三塁打で4-2と勝ち越しに成功。6回には、1番椨木の右越適時二塁打、4番萩原の犠飛、6番横川の左前2点適時打で8-2と大きく差を広げ、9回には1番椨木の右前適時打と3番田久見の左越2点本塁打でダメ押しとした。
投げては、日南学園の右腕エース柳 悠聖が完投。序盤は四球が多く、ランナーを背負う苦しい内容だったが、ピンチで一塁牽制死を2度とり、本来のリズムを徐々に取り戻した。中盤・終盤は宮崎南打線に3塁を踏ませない好投で封じこんだ。
今大会で初めて9回まで戦い抜いた日南学園であったが、終わってみれば9点差をつけた快勝だった。
準決勝まで1試合平均9.75得点0.5失点。とびぬけた地力を存分に発揮し、春にしてこの上ない仕上がりをみせている第1シード日南学園。2季連続17回目の九州大会出場をかけて、4月5日に妻と決勝を戦う。
(写真・文=三角 竜之)