鹿屋中央vs鹿児島城西
九州大会出場を勝ち取った鹿屋中央
4強、乗り越えられず・鹿児島城西
鹿屋中央は初回、4番・木原 智史（3年）のレフトオーバー二塁打、6番・川内 大地（3年）の二塁打で2点を先取。続く2回には二死二三塁で3番・吐合 駿一郎（3年）のレフト前タイムリーで2点を加え、4-0と試合を優位に進める。
そして6回には二死から一三塁とチャンスを作り、吐合のこの日4打点目となる三塁打で6点目を挙げた。
終盤、ミスが絡んで3点を失ったが、最後はエース七島 拓哉主将（3年）が併殺で打ち取り、1年ぶりの九州大会出場を勝ち取った。
一方、鹿児島城西は昨秋に続いてベスト4で涙をのんだ。
先発で起用した左横手の島元 一樹（3年）は、2回までに4失点。これまで1イニング1点以内に失点を抑えてきた投手が打たれたことで、劣勢を強いられた。4回途中からマウンドに上がった赤塚 慶樹（3年）が好投し、試合を立て直したが、序盤の失点を挽回することができなかった。
「今大会は投手の独り立ちが大きなテーマだったが、1試合を任せるだけの投手を作り切れなかった」と金城 和彦監督は今大会の反省と夏への課題を挙げた。
ただ同時に終盤粘りを見せ、成長の証も示した試合となった。6回に6点目を入れられてから、打線にスイッチが入ったのだ。昨秋の準決勝で神村学園に敗れたときと同じ0対6のスコアに「秋のままか？」と金城監督が檄を飛ばす。奮起したナインは7回、3安打を集中し2点を返した。タイムリーは6番・宝 富嗣（3年）、7番・宮脇 佳祐（3年）と下位打線が奮起して打ったものだ。そして8回にも1点をあげた。野﨑 哲太主将（3年）は「夏までには上位打線も強くなって、強豪相手にも先手を取れるチームになる」と飛躍を誓っていた。夏は悲願の優勝を勝ち取ることができるのか！？鹿児島城西の夏に注目したい。
（文＝政 純一郎）
