高松北vs坂出商
好リリーフした高松北の浦一輝(2年)
MAX137kmを記録。注目右腕、高松北の浦が今大会デビュー。
高松北が11安打の猛攻で7回コールド勝ち。守っては左腕エース佐々木亮馬(2年)と抑えの右腕・浦一輝(2年)の投手リレーを野手が無失策で応え、今夏ベスト4の坂出商業を振り切った。
2点をリードする高松北は6回裏。1死から2番・宮宇地祥博(2年)と3番・海崎心(2年)が連打で出塁すると、続く4番・宮本祥伍(2年)の犠飛、6番・佐々木の適時打で2点を追加。7回も四球や失策で浮き足立つ坂出商業を攻め立て、海崎と宮本の連続適時打で試合を決めた。
高松北の先発、佐々木は6回まで5四死球と制球に苦しんだが、見方の好守備にも助けられ散発の4安打2失点の内容。そして7回からは今大会初登場となる注目右腕、浦がマウンドへ。最速137kmを記録したストレートを軸に緩急のある変化球を織り交ぜ、打者5人に対して1安打1四球無得点のピッチング。準々決勝以降の試合で高松北のポイントになる継投を試み、一応の収穫を収めた。
高松北・多田愼監督は「今日の佐々木はピリッとしなかった。フォアボールを出し過ぎ。本人も納得がいかないのか、ベンチに帰ってくるたびブツブツ言っていたが。今後はロングリリーフを見据え、状況に応じて浦を継投させたい。ベスト8だからどうこうではなく、常に挑戦者の立場で目の前にある試合を全力で戦いたい」と、試合後に佐々木への苦言を口にしつつも、次戦以降を占う継投策に一定のメドをつけたことで、表情は終始明るかった。
(文=編集部)