試合レポート

育徳館vs高稜

2011.09.13

エース、仁王立ち

 育徳館高校。九州で2番目(1番目は、長崎・大村)に、創立した伝統校。250余年の歴史がある。前身の豊津高校から、中高一貫校となり、ナインは約5年強もの間、苦楽をともにする。持ち味は、チームワークだ。2年前に、全国中学校軟式野球大会にて九州大会進出。ベスト4に導いたエースが、磐石の投球を披露した。

 ストレートは、140キロにせまり、チェンジアップと縦の変化球を要所に配し、頭脳的な投球をみせる占部。しかしながら、立ち上がりは球が走らず、初回、いきなり1番薗田に、目の覚めるような中前安打を許す。2番井野は四球、3番東山が送り、1死2・3塁のピンチをむかえるも、後続をたった。

4回、育徳館は、青木の本日2本目の二塁打をあしがかりに、松本の二塁打と2四球をからめながら、4点を先制。大量リードをもらった占部のエンジンが従来の馬力に戻った。圧巻は、4回。4番以下の3人を、ストレートで押し、連続三振。7回を7奪三振記録した。初回、先頭打者に唯一の安打を許し、惜しくも、ノーヒット・ノーランを逃すが、堂々の1安打完封だ。

(文=トマス

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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