尚志館vs鹿児島東
福重(尚志館)
ナイスゲーム
最後の打者を遊ゴロに打ち取るとエースは勝利を噛み締めるかのようにグラブを二度叩いた。
尚志館のエース・福重雄人は6回まで毎回の8奪三振、7回以降は打たせて取るピッチングにギアチェンジしたかのようにストレートと変化球をホームベースいっぱいに散りばめ、鹿児島東打線を4安打完封した。
打っては4番・米重亮介が1回と3回の2死三塁の場面で見事に仕留め、2点をもぎ取った。
そして1時間46分という試合時間が物語っているように尚志館・福重、鹿児島東・冨迫奎亮の両投手がテンポのいい投げ合いをみせ、両チームとも無失策という堅守で引き締まったゲームを演出してくれた。
試合終了後、校歌を歌う尚志館をみつめながら涙を流す鹿児島東ナインの姿があった。
だが、これだけ素晴らしい試合ができたことは、君たちがひたむきに頑張った日々の練習があったからこそである。
“ナイスゲーム”
(文=編集部:アストロ)