小倉東vs北九州市立
井上(小倉東)
前回優勝校、面目保つ
強力打線で前回大会を制した小倉東と、春季大会北部ベスト4躍進の北九州市立のカードは、一回戦屈指の公立校決戦。
戦前の予想は、主力3年生が卒業で、2名しかスタメンに残ってない小倉東に対して、近年低迷ながらも、秋季大会北部準優勝の東筑を下した北九州市立の勢いが勝ると思われた。
試合は両校ゆずらない逆転につぐ逆転のシーソーゲームに。
シーソーゲームを制したのは小倉東だった。
4点を追う8回裏、井森のライト頭上をおそう三塁打で小倉東が逆転。これが決勝打となり、小倉東が2回戦へと駒を進めた。
これぞ「高校野球」的な白熱した試合だった。北九州市立は、センターラインの堅い守りに、積極的に振りぬく打線で、九州大会常連時代を彷彿させた。小倉東は、小粒になった打線が、逆方向への狙い打ちや、しぶとく野手の間に打球を運ぶ、昨年とは違う野球を見せた。
チームカラーを復古の市立に、マイナーチェンジの小倉東。今後の戦いに、注目だ。
(文=PNトマス)