総合技術vs大社
伊田有希(総合技術)
総合技術の1年生左腕・伊田が好投
総合技術の背番号11番、伊田有希投手(1年)が4回2安打2失点と上々のピッチングを見せた。
いきなり先頭打者を3球三振。4者連続三振で味方にいい流れを運んだ。
期待の1年生だ。すでに今年の夏に公式戦デビューを飾っている。秋は優勝候補筆頭の広島広陵と3位決定戦で激突。先発した伊田は、3失点完投という見事なピッチングで中国大会切符を手に入れた。
169センチ、61キロの小さな体。左腕を地面スレスレまで振りぬく、勢いのあるフォームだ。三振に対する意識はない。
「今日も打たせて捕ろうと思った」と、ストレートとスライダーのシンプルな組み立てで緩急をつけた。
反省も忘れていない。4回に初めて走者を背負うと、2本の長打を浴びて2失点。「力んで崩れてしまった」と、未完成のフォームを気にしていた。
前日に広島国際学院の今井金太投手(1年)が好投している。左右は違うが同じ1年生だ。
「小学生のときから知っているし、気になります。自分は今井のような速いボールは投げられないけど、負けないピッチャーになりたい」。
準々決勝の相手は尾道。県大会準決勝で6-16で敗れた相手だが、今日と同じように立ち上がりから良いリズムを作っていきたい。
また、総合技術の小田浩監督は「1イニング11点というのは記憶にない。後がない大会なので、1点ずつ確実にいきたかった。県大会のときよりも打線の調子はいい」と、手ごたえをつかんでいた。
(文・撮影img01~04=矢島 彩)
(撮影img05~=高校野球情報.com 編集部)