試合レポート

金光大阪vs池田

2009.07.11

2009年07月12日　舞洲ベースボールスタジアム　

金光大阪vs池田

2009年夏の大会　第91回大阪大会　1回戦

金光大阪応援団

池田・作道(さくどう)良亮投手(3年)

　敗れはしたが、今春選抜出場校を相手に堂々としたピッチングを見せた。
　「球は走っていた。序盤は良いピッチングができていたと思います」と話した左腕。3回に1点を失ったが、スリークォーターから右打者の内角を抉る直球に相手の金光大阪打線は明らかにてこずっていた。「中盤まではヒヤヒヤしてました。作道君が良いというのは聞いていたのですが・・・」と金光大阪・横井一裕監督も下をまくほどのピッチング。

　　その作道が悔やんだのが7回の場面。１死１，２塁で金光大阪の３番・中村翔(２年)が放った打球は、作道の正面に。しかしこれをセカンドへ暴投。２塁走者が生還し、金光大阪に貴重な追加点が入った。
「(打球に対する)準備ができていなかった」と唇をかみ締めた。結局この回に４点を失い降板。打線も金光大阪の投手陣から得点できずに零封を喫した。
　それでも金光大阪の４番・陽川尚将(３年)の視察に訪れていた５球団７人のスカウト、さらには大学野球関係者も作道の威力のある直球に驚きの表情を見せた。

　「元々彼の素質は感じていて、本当に良くなってきたのは最近。上の世界にいってもやれると思ってます」と池田・喜多村宗司監督は将来に期待する。作道自身も「前半のピッチングは自信になりました。受験勉強して大学でも野球を続けたい」と前を向いた。
　高校野球はこれで最後になってしまったが、一つ上の世界での飛躍を予感させるピッチングだった。

（文＝松倉雄太）

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