中止も覚悟していた…。選手の思いを汲んだ高野連の判断に選抜出場校の監督から感謝の声が続々
3月19日から開幕するセンバツは無観客で開催する方向性に決まった。そして11日に臨時運営委員会を行い、開催の可否の最終結論を持っていく予定だ。
現在の社会情勢で、無観客で開催する方向性を進めていくのはかなりの勇気がいる。各校の指導者に取材を進めていくと、高野連の方々に感謝の思いを述べていた。
吉田洸二監督(山梨学院)
「このような社会情勢の中で、正直厳しいだろうなと思っているところもありました。
私たち指導者は何回もチャレンジ出来ますが、選手は(何度も)できません。一番頑張っている人間が出場できることがありがたいなと感じています。 日本高野連の決断に感謝ですね。」
川崎絢平監督(明豊)
「このような情勢で、生徒の気持ちを汲んで、開催の方向に動いていることは野球を指導している一指導者として感謝を申し上げたいと思います。 ただ、同時に感染はしてはならない、広げてはならない。その責任はさらに重大なものとなりました。そこは生徒にもしっかりと話していきます。」
西村 太監督(尽誠学園)
「他の部活でも中止が決まった他競技の選抜大会に出場を決めていた生徒たちがあったし、一般生徒も『応援に行きます』という声をかけてもらっていただけに複雑な想いはあるが、もし開催が決まった際は常々選手たちに言っている『想いを背負う』ということを改めて話をしたい」
迫田守昭監督(広島新庄)
「国民が戦っている状況でこういった英断をしていただき、気が引き締まる思いです。嬉しいというのを超えた、せっかく決めてくれたことに使命を果たす。試合を我々はしないといけないということで一杯です。嬉しいという気持ちを通り越した思いです」
植田悟監督(平田)
「無観客ではありますが、甲子園で試合ができることは、とてもありがたいです。やはり開催されない可能性もあったので、何とか試合ができることについてはほっとしているかと思います」
渡邉正雄監督(大分商)
「中止というふうに踏んでいたので、それを回避できただけでも凄い前向きです。高校スポーツの中で野球以外は全て中止でしたので、最悪中止を想定していましたので、その中で条件付きですが、開催に向けて動いてくれているので前向きですし嬉しいですね」
前田康晴監督(帯広農)
「中止ではないので粛々と、と言いますか、そこに向かって怪我無く体力を維持して出来る限りの準備をして迎えらればと思っています」
いろいろな意見があった中で、中止にしても無観客開催にしても、簡単に下せるものではない。一主催者としてギリギリまで甲子園の土を踏ませる方向を示した日本高野連の決断と想いはしっかりと現場に届いていた。
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