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シーズン中にもトレー二ングをする理由

2019.06.18

シーズン中にもトレー二ングをする理由 | 高校野球ドットコム
トレーニングでは筋力だけではなく柔軟性も養われる。頻度は少なくとも継続しよう。

 野球のシーズンといえばざっくりと3月から11月まであり、オフシーズンと呼ばれる時期は12月、1月、2月の3ヶ月間です。この間は基礎体力レベルを上げるためにチーム全体でトレーニングを行うところも多いと思いますが、シーズンに入ってからは選手個人にまかせるといった傾向も少なくないようです。それでもシーズン中にもトレーニングは継続して行った方がいいのですが、どうして行った方がよいのでしょうか。

●体力レベルを維持・向上させるため

 オフシーズンのトレーニングで体全体の体力(筋力や筋持久力、柔軟性、スピードなど)を強化したと思いますが、これがシーズンに入り、トレーニングの頻度が減ってしまうと少しずつ体力レベルはダウンします。もちろん野球を行っているのである程度の運動量は見込めますが、今までの「蓄え」でプレーを続けていると、やがて体力面での不安要素が増えてくることになります。

 筋力が低下したことによって関節や筋肉を傷めやすくなったり、柔軟性が低下したことで思わぬケガをしたりということも考えられます。ケガを予防するためにもトレーニングは継続して行う必要があります。頻度は少し落ちたとしても週1〜2回程度のトレーニングによって体力レベルの維持、さらには向上をはかるようにしましょう。

●コンディションを整えるため

 練習や試合での疲労をなるべく早く回復させるためにトレーニングを行うことがあります。重いウエイトを用いるのではなく、扱いやすい重量でエクササイズを行うようにし、関節周辺部の動きや筋肉の柔軟性を改善させるようにします。ケガ予防、パフォーマンス向上としてもトレーニングは有効ですが、体全体を動かすことによって体内に蓄積された疲労物質を早く分解・代謝させて、コンディションを整えることにも役立ちます。シーズン中に軽いジョギングやインターバル走などを行うのと同様に、トレーニングについても体が忘れないように継続して行うことが大切です。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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