朝食はご飯がいい?パンがいい?
パンを選んだときはパンのみではなく、野菜や果物なども食べるようにしよう
野球選手にとって朝食は体づくりだけではなく、その日一日の活動を支える大事なものです。食事を抜いてしまう欠食は体に必要な栄養素が不足してしまうためなるべく避けたいところ。では朝食に何を食べればいいのでしょうか。朝食として主食となるものはご飯やパンなどが一般的です。日本人の約半数は朝食にパンを食べていると言われていますが、ご飯食とパン食では何が変わってくるのかについて考えてみましょう。
【ご飯食で得られるカロリー】
ご飯1膳(150g)252kcal
どんぶり飯(250g)420kcal
コンビニのおにぎり・お米のみ(100g) 168kcal
【パン食で得られるカロリー】
食パン(6枚切り) 1枚 177kcal
食パン(8枚切り) 1枚 132kcal
バターロール(1個30g) 95kcal
クロワッサン(1個40g) 179kcal
8枚切りパンを2枚食べるとカロリーはご飯1膳程度に相当し、エネルギー源としての炭水化物をとるという意味では大きな違いは見られません。ただパンには脂質が多く含まれていることや、ご飯に比べて柔らかいため咀嚼回数が少なくなってしまうこと、ご飯と違って粉状のものから作られているため消化吸収のスピードが早いといった点が挙げられます。噛む回数が少ないと食事時間は短くなって満腹感はなかなか得られないですし、消化吸収が早ければ空腹感を覚えるのも早くなるということです。これがいわゆる「腹持ち」の違いとなっていると考えられます。
また朝食にご飯を食べる選手はご飯のみではなく、主菜や副菜等さまざまな栄養素をバランスよくとる傾向にあり、一方でパン食の選手は朝食をパンのみ、もしくはパンと飲み物でサッと済ませやすいという指摘もあります。パン食は食べやすい反面、咀嚼回数は減り、栄養バランスも偏りがちになります。タンパク質源や野菜などから摂取できるビタミン・ミネラル分を意識してとることが必要です。ご飯食で気をつけたいのは和食のメニューは塩分が多くなってしまいがちであるという点です。醤油や塩を使うのは控えめにしつつ、素材の味をしっかりと味わって食べましょう。どちらの朝食でも単品のみで済ますのではなく、主菜や副菜、飲み物などバランスのよい食事をとることが大切です。
参考サイト)カロリーSlism
文:西村 典子
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