日大三の小倉全由監督が宮城県高野連監督会で講演!
日大三の小倉全由監督が宮城県高野連監督会で「心を育てる」をテーマに講演!
小倉全由監督(日大三)
宮城県高野連の第5回監督会が6日、仙台市内のホテルで開催された。
第一部では、迫桜・平井安弘監督が11月に行われて参加した甲子園塾の受講報告をし、白石・小野寺圭太監督が明治神宮大会と日大三高の視察報告をした。
第二部では日大三高・小倉全由監督が「心を育てる」と題して講演した。始めに小倉監督は、関東一高を指導していた1985年のゴールデンウィークに東北と練習試合をした時の思い出話をした。当時、東北の監督は竹田利秋氏(現国学院大総監督)だったが、その竹田氏から「小倉、このチームは甲子園に出たらベスト8に行ける力があるぞ」と言われたという。
「それまではただ練習をして、こんなんじゃまだ(甲子園に)行けない、まだ行けないと言っていたのですが、竹田先生の言葉でホッとさせられました。その時から選手たちに『お前ら、やれば行けるかもな』という言葉をかけられた。それがスタートかなと思います。あの竹田先生の一言がチームを甲子園に近づけてくれたなと、仙台駅に降りた時に思い出しました」
関東一高は1985年夏、甲子園に初出場したが、その裏には宮城との縁があったエピソードを披露した。
その後、小倉監督は自身の幼少期の体験や関東一高で監督を離れていた時期の経験、低迷していた日大三高を立て直した時の苦労などを話した。そして、現在、日大三高の選手たちをどのように指導し、付き合っているかを具体的なエピソードを交えて示した。今の子どもたちはダメだ、という人がいるが、「子どもたちは教えさえすれば、自分たち以上にいい野球をやってくれる」と話し、「人間形成、人間形成と言っていても勝てない。甲子園を目指す中で人間が作られる。甲子園を目指して、階段を一歩、一歩、踏みしめていくことで人間が作られていく」と熱く語った。
また、普段の指導がお礼の言葉や電話、感謝状で返ってきた時の感動を話し、「(選手には)心を知ってもらって、甲子園を目指してもらいたいと思っています」と、約1時間20分の講演を締めくくった。