球児の文武両道を応援!「普段の会話が共通テスト対策に?!」
高校野球はもうすぐオフシーズンが明けて、いよいよ春の大会に向けた対外試合など実戦が増えてくる時期に突入しますね。また新3年生にとっては高校野球ラストイヤーとなり、1年後の大学受験を控え受験勉強も本腰に入れている球児の皆さんも多いと思います。
さらに2021年度からは「大学入試センター試験」に代わり、「大学入学共通テスト」が導入され対策法など変わる点も増え不安に感じている方も少なくないと思います。
そんな現役高校球児の皆さんの「文武両道」を応援すべく、取材を通して挙がった質問をもとに小中高の球児に向けたオンライン学習サービス「Baseball Study」を運営する須合 啓さん(株式会社Educe Japan代表)にお話をうかがいました。今回は「共通テスト」への対策についてお話ししていただきました。
前回の記事はこちらから!
・球児の文武両道を応援!受験勉強はまず何から取り組むべきか?
普段の会話が共通テスト対策に?!
普段の会話が共通テスト対策に?!
共通テスト対策は何から始めれば良いでしょうか?
須合啓さん(以下、須合) まず、共通テストはすごくいいテストだと思っています。今の子は人の会話をする際もテレビと同じ感覚でただ聞いているだけで「対話」にはなっていない子も多いんです。しかしそうではなく、聞いた話を「要約」することが大切で、今回の共通テストでは与えられたデータで何が言いたいのかを問われます。共通テストの問題を解くのに必要とされる、「思考力・判断力・表現力」の中で最初に思考力がきているのはそういうことです。正しく思考できているかがまずは重要です。
野球で例えてみましょう。監督さんが「右打ち」のケースバッティングをなぜ求めているのか。それは「確率」の問題ですよね。右に打てば捕ったところがライトだからレフトに打った時よりもランナーがサードに進む可能性が高いからですよね。このように「対話」から与えられた情報を処理して自分のものにするということが問われます。
共通テストもただ問題をこなすのではなく、「何が問われているのか」「核は何なのか」、常に人と話をしていても理解しないまま「うん、うん」と頷くのはナシで、その言葉の真意までも読み取れるように会話の質を高めていくことで、共通テストで何が問われているのかを見抜く力に繋がっていくと思います。
英語に関して言えば、単語、文法、アクセントをただ覚えて答えるという問題は出ないんです。ということは全て長文読解の問題になります。なので、長文読解を通して知らなかった単語・文法を覚えていきます。ということは今までの素振りだけとかではない全体的な実践の中からも答えを導き出す力が必要不可欠となってきます。日常生活の元々与えられているリアルな会話からも真髄をちゃんと掴む癖をつけ、脳の思考を固めておくことが共通テスト対策のまず一つ目かなと思います。
この時期から取り組めることは、普段の会話から意識することが共通テスト対策になるということですね。
須合 はい。また共通テストはマークシートではなくもしかしたら記述になるかも知れません。なので、野球ノートなどを書いているのであれば継続してください。そして質を高めるということは実は共通テスト対策としてすごく有効だと思っています。
具体的な教科の解法などよりも共通テストで求められている「思考力・判断力・表現力」という3つの力は野球ノートを書くことで全てが養われると思います。そういったところの積み重ねが共通テスト対策になっていくと思います。だから今やっていることはどういう風に実践の場で生かされるのかを意識してみてください。ただ計算や暗記ができても意味がないです。
しかしこの「思考力・判断力・表現力」は自分では力がついているということを実感しにくいですよね。
須合 だったら、野球部内を学年で縦割りにしてグループを作り、野球ノートを回し読みしてミーティングなどで「この日の野球ノートNo.1は誰!」みたいによかったものを選んでいくというのもいいでしょう。
これは勉強でもなんでもそうですが、正しいフィードバックしてあげるのが大切なんです。今だったらTwitterなどで自分がやったことを報告し、反応をもらったりするなどもいいでしょう。今の子だからこそ自分の努力の跳ね返りをあえて自分で作るっていうのも面白いかも知れません。
須合さんありがとうございました!ここで今回のポイントを整理しましょう。
・共通テスト対策の第一歩は普段の会話で「何が言いたいのか」を見抜くことから
→理解しないまま「うん、うん」と頷くのはナシ!
・他人に自分の成果を伝える場を“あえて”作る
→成果の可視化&他者目線の気付きで成長を実感!
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