野村(愛媛県)「全員がホームランを打てる打線を目指して!地元に恩返しができる夏に!」
スイングスピードと筋力アップの冬に!
林貴斗 主将
■県内で唯一、家畜と触れ合える学校
野村は愛媛県西予市にある県立高で1946年に創立された。普通科と農業科があり、県内では唯一、家畜と触れ合うことができる。部活動では相撲部が全国クラスの強豪だ。野球部の甲子園出場経験はなく、秋は南予地区予選で惜しくも敗退。春以降の巻き返しを図っている。
■野村野球部の紹介
現在は2年生9名、1年生5名、マネージャー2名で活動している野村。選手14名と人数が少ない上に怪我人が続出して試合をするのがギリギリな時期もあったが、超重量打線を武器に一戦必勝で戦うことを目指している。市の球場を使うことができ、練習環境には恵まれているのが強みだ。
■最も印象に残っている試合は?
秋季南予地区予選で大洲に3対4でサヨナラ負けした試合。序盤に自分たちのペースで野球ができた場面もあったが、林貴斗主将(2年)は「まだまだバッティングと守備力が足りないと感じた」と振り返った。
■新チームがスタートしてここまで活躍した選手は?
打線を引っ張った三好育弥と二宮怜央と投手の篠藤陸の活躍が目立った。特に二宮はパワーと確実性のあるスラッガーで本塁打の量産を期待されている。林は春以降のキーマンに髙橋良太(2年)と今内康太(1年)の名前を挙げた。春以降の飛躍に期待したい。
■この冬の意気込み!
この冬は筋力量を増やすこととスイングスピードを上げることに取り組んでいる。中でも全員で行う素振り1000本が名物練習だ。「1年目の冬は何をやっていいか分からず、あっという間に時間が過ぎましたが、2年生は各自の課題を明確にして、その克服に重点を置いて取り組みます」と宣言した林。1年生には「とにかく体づくりから」とアドバイスを送った。
選手たちが語る、他のチームに負けていないところ
左から二宮怜央 副主将、林貴斗 主将、篠藤柚稀 副主将
ここからは野村で副主将を務める二宮怜央選手(2年)と篠藤柚稀選手(2年)にお話を伺いました。
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
二宮:守備範囲が狭いことです。変化球への対応にも課題が残りました。
篠藤:走塁力の向上と打線のつながりです
Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください。
二宮:柔軟性のアップと徐脂肪体重の増加です。
篠藤:打撃のミート力の向上です。
Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください。
二宮:フルスイングです!
篠藤:広い守備範囲です!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
二宮:筋力トレーニングへの意識です。
篠藤:1つの目標に向かう時のチーム全体としての団結力です!
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
二宮:二桁ホームランを打てる選手になります!
篠藤:ショートに打球が来たとき、周りが安心するような守備力を目指します!
二宮選手、篠藤さん、ありがとうございました!
[page_break:春には全員がホームランを打てるように!]春には全員がホームランを打てるように!
左から髙橋良太、今内康太選手
長瀧剛監督にお話を伺いました。
Q. 今年のチームは新チームが始まってからどんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。
旧チームが3年生中心だったので、経験不足の選手が多く、とにかく経験を積んで野球を理解することからスタートしました。まだまだ十分とは言えませんが、少しずつ考えて動けるようになってきました。
Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
秋の大会では、チャンスを作りながらも決定打が出ず、守備の乱れからサヨナラ負けしてしまいました。現在はこの敗戦から得られた個々の課題の克服を中心に個人のレベルアップを図っています。
昨年冬から体づくりを計画に進めており、2年生の平均体重は入学時より10キロ以上アップしています。その成果として半分の選手がホームランを打てるようになりました。春には全員がホームランを打てる力を付けられるよう、この冬では更なる体力の向上を目指しトレーニングに励んでいます。
Q. 最後に、これから厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
この長く寒い冬をどう過ごすかで、春以降の結果が決まってきます。昨年7月の豪雨災害の中、応援してくださった野村町の方々に、今年こそ勝って恩返しできるよう頑張っていきましょう。
長瀧監督、そして野村高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
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