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プレーヤーが3ヶ月間、徹底検証! 足裏を鍛えるトレーニングで、足裏の力はどこまで変わったのか?

2013.12.05

Player's Voice

 足のスペシャリスト、阿久根英昭教授の足裏メソッド、第4回。前回までは、足裏を鍛える意義や、ポジションごとに必要なこと。そして実際のトレーニング方法を教えていただきました。

 といっても、足裏を鍛えるといいらしい、ということはわかったけど本当に鍛えられるの?鍛えてどうなるの?と、いまいち確信が持てないでいる人もいることでしょう。というわけで、論より証拠。疑問を解消すべく、実際にプレーヤーに3カ月間足裏を鍛えるトレーニングを行ってもらい、検証してみました。はたしてその結果は…驚くべきものでした。見ればきっとキミもヤル気が出るはず!

【動画】3か月間、足裏を鍛えたプレーヤーたちのトレーニング結果は?

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本当に効果は出るの?

 まず、3ヶ月間のトレーニングの結果を見る測定に先立ち、選手たちには50m走、垂直跳び、反復横跳びを行ってもらった。
 蹴り出しが必要な50m走は平均タイムが若干速く、左右の素早い動きが要求される反復横跳びは平均回数が60回から65回と記録の向上が見られた。しかし、上への動き、フォームが重要になってくる垂直跳びは63cmから62.25cmと若干の低下が見られた。選手たちも、
 「トレーニングや試合の中で、指先を使う、という意識はするようになりました。ただプレーに関しては、とっさの動きなので、まだ目立った感覚はありません」
 と、いまいち効果を実感できない様子だった。

 ところが、実際に足の数値の測定をしてみると、半信半疑だった選手たちの顔が、大きく変わった。

驚きの結果は次のページで!


重心が前へ。理想的な立ち方に近づく

 足裏がカラフルに色づいている図は、足底圧力分布図と呼ばれ、台の上に乗り、立った時に足の裏のどこに圧力がかかっているか測定した結果を図にしたものだ。赤い色に染まった部分が、強く圧力がかかっているところ。力が入っていないところは、全く表示されない。
 結果は一目瞭然。前回よりも赤い部分が増えている。特に前方が、体重がかかっていることを示す赤色に染まっており重心が前にかかるようになってきたことがわかる。左右の色のばらつきもなくなり、バランスも改善されている。

 さらに特筆すべきは、測定結果の分布図で足の指が見えるようになってきたこと。足の指を使って地面に立つことが出来るようになっている。特に、足の親指の付け根あたりに力が入り、内側にしっかり力が入れられる、理想的な立ち方に近づいた。

足指の力が大幅アップ!
 続いて足趾力(そくしりょく)の測定。足趾力とは足の指の力のことで、この強さは、身体の前後左右の動きに対するバランス保持や、前後左右のパフォーマンス時の蹴り出しの良さを評価するもの。機器に足の指をかけ、力を込めてグッと引き寄せる、という方法で測定するのだが、こちらも測定をするごとに叩き出される高い数値に大きな歓声が上がっていた。
 トレーニング実施前の平均は、左足が11.6kg、右足11.3kgだった。ところが、トレーニング実施後は左足が16.9kg、右足が15.9kgと大幅に上昇。足の指を鍛える、という目的は大成功となった。

 なかでも、両足とも一桁台だった選手は、左9.2kg、右9.1kgから、左15.6kg、右14.7kgと大幅なアップ。左12.7kg、右8.4kgとバランスが悪かった選手は、左16.8kg、右15.7kgと、力が大幅に上がったのみならず、バランスも改善されていた。

 この結果に選手はもちろん、阿久根教授も驚いているようだった。
 「鍛えられるとは思っていたけど、ここまで数値が上がっているのは本人たちが真面目に頑張った証拠。足裏、足の指はしっかり鍛えれば、応えてくれるということです」と目を細めた。

足裏を鍛えるためのシューズとは
 また、この検証の一環として、トレーニング時のシューズはNIKE MVP FREE トレーナーを履いて行ってもらった。阿久根教授が足裏を鍛えるならコレ!と太鼓判を押すシューズだからだ。
 「NIKE MVP FREE トレーナーは、足指を鍛錬できるシューズであり、パフォーマンスを高めるもの。同時に、足の裏のバランスや感覚も鍛えられるため、足のどこを着いているか、ということがわかる。良い時の感覚がわかるから、ちょっとした異常に気付きやすく、大きなケガの予防に役立つ。だから、トレーニングには最適なシューズと言っても良いんです」

 足に合った正しいシューズを身につけ、しっかりとトレーニングを続ける。そうすれば、足裏はきっと応えてくれるはずだ。

さらに詳しい結果は次回!阿久根教授による「永久保存版の実験データ」を公開します!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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