Column

B1タイプ投手編

2012.03.29

廣戸聡一の4スタンス理論

 B1タイプの選手は、あらゆる動作を無意識のうちに掌やかかと、かつその内側でバランスをとっています。また、股関節と肩を直線的に扱うのが特徴であり、A2タイプと同じくパラレルタイプに当てはまります。
プロ選手でいうと馬原孝浩投手、岩瀬仁紀投手、黒田博樹投手などがこのタイプです。

 今回も、それぞれの重要な局面ごとにポイントを整理してみましょう。

B1タイプのお手本といえるのが馬原孝浩投手(イラスト:大谷 恵里子

構え~テークバック

[pc]

[/pc]
[mobile]

※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

[/mobile]

背筋が自然に伸びた状態で足を上げ、前側の腰に力をためるような意識を持つ。ボールとグラブは体の後ろサイドで割り、両腕が体から遠くに離れていくようにテークバックする。


接地~体重移動

[pc]

[/pc]
[mobile]

※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

[/mobile]

テークバックから胴体を水平にねじり、体の後ろサイドの軸を一気にスピンするように回転する。このとき、両手とも手首を反るような使い方(背屈)をしている。

リリース

[pc]

[/pc]
[mobile]

※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

[/mobile]

グラブを持つ手が引かれて、ボールと入れ替えるようなイメージでリリースする。右足のかかと、ベルトのお尻部分、首の裏が直線上に揃ったとき、腕がよく振れるようになる。


フォロースルー

[pc]

[/pc]
[mobile]

※こちらの詳しいイメージはPCからご覧ください。

[/mobile]

フォロースルーでは後ろ足でしっかり踏み込み、上体が大きくねじれるのがパラレルタイプの特徴。投げ終わったあとに軸足が前に出てくるのはBタイプの特徴だ。


B1タイプのお手本、馬原孝浩選手(福岡ソフトバンクホークス)から学べ!

 このタイプの選手は、腰や体幹あたりの使い方に特徴が見えます。まず、足を上げたところで前側の腰部が圧縮され「タメ」が感じられます。このとき顔は斜めに向いておらず、ホームベースに正対する形になっています。また、テークバックの際には反対側の腰を圧縮させるようにして、決してねじりを使いません。まさかり投法で有名だった、村田兆治さんなどがわかりやすい例でしょう。

 腕の使い方にも触れましょう。ワインドアップの後、一度胸かのど元までボールを持ち上げるところなど、まさにB1です。後ろの股関節上でボールを割り、一気に回転しながらリリース直前に左手をスッと引いて、空間ができた所に右腕が出てきます。パラレルの動きが非常にうまくできている好例だといえるでしょう。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.05.03

【春季埼玉県大会】逸材揃いの昌平、埼玉栄との激戦を制しベスト4!四季連続の関東大会まであと1勝!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>