【甲子園】1回戦 おかやま山陽 vs 日大山形
スイングスピード140キロ超えが7人!おかやま山陽が147キロ右腕を攻略し、甲子園初勝利
<第105回全国高校野球選手権記念大会:おかやま山陽9-2日大山形>◇8日◇1回戦◇甲子園
日大山形(山形)vsおかやま山陽(岡山)の一戦は、おかやま山陽が逆転勝ちに成功した。
2点を先行されたが、4回無死一、二塁から敵失で一気に2点を入れて同点。さらに4番・土井 研照捕手(3年)の適時二塁打で勝ち越した。その後、6回には打者11人の攻めで5得点。日大山形の最速147キロ右腕・菅井 颯投手(3年)の攻略に成功した。
投げては3投手の継投リレーで強打の日大山形を2点に抑えた。
この試合で光ったのは、おかやま山陽の各打者の打撃だ。どの選手もスイングスピードが速く、先発野手で7人がスイングスピード140キロを超えている。高校生でもハイレベルな数字で、主将・渡邊 颯人内野手(3年)は141キロ、土井も140キロ超え、山﨑 徠夢外野手(3年)が最も速く、なんと150キロを超えている。
どの選手も打球が速く、菅井の球をいとも簡単に捉えていった。渡邉は「甘い球が多くなっていたのでしっかりとたたこうと意識しました」と語る。
スイングスピードが速くなったことによるメリットは大きい。
「速い投手に対応できるかなと思います。コンパクトに振ることを意識していますが、スイングスピードが速くなったことで対応できるようになりました」
速球に対しても振り遅れることなく、的確に球を捉えることができていた。スイングスピードは常に測れる環境にあり、この試合前も、スイングスピードを測って、自分の状態を把握している。
4番・土井も「スイングスピードの最高速度を高めるために、練習では目いっぱい振って、試合では平均的に速いスイングを求めています。投手に対応して、的確に捉えることが大事なので」
ユニークな練習法が多いことで話題となっている、おかやま山陽。登板した3投手のうち2番手の三宅 一誠投手(2年)が最速140キロ、3番手の三浦 尊神投手(2年)が最速142キロと、投手のレベルも高く、すべての練習には選手の技量を高めるアプローチができている。
過去、2017年夏、2018年センバツでつかめなかったが、3度目の出場でようやく甲子園初勝利。おかやま山陽にとっては、歴史に残る1勝になった。