大阪桐蔭vs大阪学院大高
「ひっくり返したい気持ちは持っている」背番号10の竹中が5回無失点の好投!大阪桐蔭が3回戦へ
5回無失点の好投を見せた大阪桐蔭・竹中勇登(※写真は春季近畿地区大会)
7月18日、第103回全国高等学校野球選手権北地区2回戦が[stadium]南港中央野球場[/stadium]で行われ、大阪桐蔭と大阪学院大高が対戦。試合は大阪桐蔭が、7回コールドで大阪学院大高を下し3回戦進出を決めた。
「状態的には松浦と竹中が一番いい状態だったので。どちらで行こうかと思い、後ろに松浦を置いて竹中でいこうと決めました」と試合後に語った大阪桐蔭・西谷浩一監督。
その先発の竹中勇登投手(3年)は、力のある直球をコーナーに突き、また得点圏にランナーを背負っても慌てずに後続を断つなど安定感溢れる投球を見せる。大阪学院大高打線に得点を許さず、攻撃へのリズムを作った。
すると3回裏、一死三塁から3番・池田陵真選手(3年)が中前適時打を放ち先制点を挙げると、さらに二死二塁から5番・前田健伸選手(3年)が左越二塁打を放ち追加点。その後も2本のタイムリーで、この回5得点を挙げた大阪桐蔭。試合の主導権を握った。
その後も大阪桐蔭は4回に2点を追加すると、6回にも3番・池田選手のタイムリーなどで2点を追加。先発の竹中投手も5回無失点と役割を果たし、試合は9対1で大阪桐蔭が7回コールドで勝利し3回戦進出を決めた。
試合後、西谷監督は好投の竹中投手について、奮起を促す狙いもあったことを明かす。
「勝ち上がっていけばの話ですが、かなりの連戦になりますし大阪大会の後半は一人で投げるといった状態ではありません。背番号にはこだわりなく、投げてるピッチャーがエースだと言っています。
とは言え、やっぱり背番号1を獲った松浦(慶斗・3年)は責任がありますし、竹中も獲れなかった悔しさがあります。それをひっくり返したい気持ちは持っていると思いますので、それをやってもらいたい思いで今日は竹中にしました」
また2本のタイムリーを放った池田選手も「秋、春と悔しい思いをしたので、高校野球生活の最後の大会なので、全員の思いを背負ってとにかく日本一を取りにいきたいと思います」と大会への強い思いを口にする。
雪辱へまずは一歩を踏み出した大阪桐蔭。3回戦は7月23日に大冠と対戦する予定だ。
文=栗崎祐太朗