試合レポート

【関西六大学】大阪商業大の剛腕サイドが2安打完封!6回までは完全投球

2024.04.27


2安打完封勝利を果たした大阪商業大の鈴木豪太

<関西六大学野球連盟春季リーグ戦:大阪商業大1-0京都産業大>◇26日◇第4節1回戦◇ほっともっとフィールド神戸

リーグ5連覇を狙う大阪商業大が開幕5連勝。3回表に一死一、三塁から3番・綛田 小瑛(3年=東海大相模)のセーフティスクイズで奪った1点を守り切った。

大阪商業大は先発の鈴木 豪太(3年=東海大静岡翔洋)が立ち上がりから絶好調。「腕がどの球種でも振れていた」と球速表示では140キロ台前半ながらもスピンの効いたストレートを投げ込み、京都産業大打線を抑えていく。今年から投げ始めたフォークも冴え、6回まで一人も出塁を許さなかった。

大記録達成の予感も漂い始めた7回表、「意識していないと言ったら嘘になります」と鈴木自身も完全試合を狙うようになっていた。しかし、一死から2番・河渕 巧(3年=市立和歌山)に右越えの三塁打を打たれてしまう。

完全試合を逃し、一打同点のピンチを招いたが、「ヒットを打たれてからはチームが勝つようなピッチングを心がけました」と後続を断ち、無失点で乗り切る。

疲れが見え始めた終盤は制球にバラツキが見え始めるも要所を締めて見事に完封。117球を投げて、2安打3四球4奪三振という内容だった。

高校時代は上手投げだったが、大学に入学して間もない頃に富山陽一監督の勧めで横手投げに転向。「大阪商業大で生き残るために」と受け入れ、1年生の秋からチームに欠かせない戦力として活躍してきた。

昨年までは上田 大河(西武)や高 太一(広島)がいたこともあり、中継ぎで起用されてきたが、今年は先発としてチームを支えている。完封は13日の龍谷大戦に続いて2試合連続の快挙だ。「良いお手本が一番近くにいて下さったので、追い越せるように頑張っていきたいです」とプロ入りした先輩の後を追い、さらなる高みを目指す。

敗れた京都産業大は先発の田村 剛平(3年=報徳学園)が5回1失点、2番手の野原 元気(2年=塔南)が4回無失点とそれぞれ好投。田村は最速147キロ、野原は最速148キロを計測しており、今後が楽しみだ。

 

この記事の執筆者: 馬場 遼

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